風の館からの便り(つれづれなるままに) No.348
                                                                           

   2017年2月10日(金)
      またまた大雪です

 前日の夜から降り始めた雪がまたたく間に積もり、雪かきに追われています。
 通路を確保するために雪をかきますが、1時間もしないうちに30
 cmは新雪が積もります。自然の力はすごいものです。
 前回の雪がまだ残っている内に降り積もってきたので大変です。この中を郵便配達や新聞配達など多くの人が親切に持ってきてくれます。感謝!感謝です。
 これからまた2週間はこの雪をスコップで取り除く作業が続きます。太陽の恵みで溶けるのを待つ方がいいのかもしれませんが、自分にできることに挑戦します。


   2017年2月11日(土)
      1次産業はたったの4%

 国民の総労働人口における農林漁業者の割合は、現在たったの4%と言われています。45年前は約20%で、75年前には約50%もあったようです。仕事の半分は1次産業だったと言えます。つまりすべての国民が顔の見えるつながりの中にあったのです。自分のおじいちゃん、おばあちゃん、親戚や友だちなどの誰かが1次産業に関わり、農林漁業という言葉を聞けば、同じような風景が思い浮かべられたものです。
 ところが今はたったの4%。地方創生と声を張り上げても農山漁村の課題を自分のものとして考えてもらうには無理があるように思われます。都会に住んでいる人からは、そんな不便な所で生活しなくても都会に出てくればと言われます。農山漁村のことはそこに住んでいる人たちが自分たちで考えるべきで、都会に住んでいる人が納めた税金がなぜ地方に使われるの、正直地方に住む人たちは都会に甘えず、もっと自分たちががんばるべきだと考える人が多くいます。
 確かに東京などの都会が農山漁村を支えている面があるのは紛れもない事実です。同じように農山漁村が都会を支えているということ、特に生きていくために欠かせない水、空気、食など命の糧は農山漁村で生み出され、その恩恵で命を次ぎにつないでいるのです。いま必要なのは、都市住民をはじめ、すべての国民に農山漁村を身近に感じ、命の糧を育む場所であることを自分事として捉えてもらえるような仕掛けをつくっていくことが地方創生の出発点ではないでしょうか。