2019年6月20日(木)
           青少年健全育成活動で私にできること
「子どもと地域住民の関わり方」講演活動
                          鳥取県 西上 洋治
1 プロフィール
 退職後父の後を引き継ぎ農業に従事しています。食の自立化をめざし、家族が食べる食材は安全を最優先に考え、野菜や米栽培をしています。毎日食べる野菜はもちろん孫が希望する落花生や胡麻、サツマイモをはじめ綿や花をつくっています。
 青少年育成国民会議の最後の養成講座を受講してアドバイザーになりました。現在鳥取県の協議会の副会長になり、青少年健全育成基本法の制定に向けての陳情書の採択を地方議会に要請しています。
2 浦富地区公民館なごみの館で行った婦人会の研修会での講演事例です。
「子どもと地域住民の関わり方」について
(1)生活の中で中高生にどんな言葉をかけているのか参加者に聞いてみました。すると挨拶運動に参加している人から「おはよう」と声をかけると、「おはよう」と気持ちよく多くの子どもから挨拶が返ってきます。気になるのは「無視」されたり、「うるせえ」とため口を言う子どもにどう関わっていけばいいのでしょうか。
(2)私から3つの提案をします。
 ア、子どもを名前で呼ぶ関係をつくる
 知り合いになるのです。知らない大人は無視するように親から教えられて育っています。親は関わらなければ我が子は安全と考えているのですが、名前を呼んでもらえるから見守られていることに気づいていないのです。「うるせえ」とため口を言う子も内面に寂しさを持っていて、久しぶりに名前を呼ばれて戸惑っているのかもしれません。
 イ、ほめたり、叱ったりする関係をつくる
 親の姿を見て子どもは学習し身につけています。周りの大人からほめられたりすると子どもは新しい自分の発見につながり、新たな学習の場になります。
 ウ、いっしょにやる関係をつくる
 見よう、見まねの活動の場に一緒に参加するのです。料理でも、物作りでも、花植えでも一緒にやる活動の時間を作るのです。
3 「気づき、考え、実行する」力をつけた大人になりましょう
(1)気づく。困っている人を助けようとする心は、気づく心を身につけることが出発点です。五感をフル動員して感じるのです。当たり前として片付けない。
(2)解決方法を考える。今の自分にできることを考え、実行に移すのです。
(3)実行する。まずやってみるのです。うまく出来ればよし、うまく出来なければ、どこか工夫してまたやってみるのです。
(4)上の「気づき、考え、実行する」のサイクルをくり返す。失敗を積み重ねてチャレンジするのです。うまくいくまでやり続ければ成功するのです。
4 おわりに
 「私も笑顔、周りの人も幸せな気持ち」になれる日々の活動をやっていくのです。花づくり環境美化同好会というボランティアグループを作り5年になります。バス停にプランターの花壇をつくって世話をしたり、子どもが河原で遊べるように葦の草刈りをして環境美化に取り組んでいます。自分たちに出来ることを仲間をつくってやるのです。
                                                                                                                                           

風の館からの便り(つれづれなるままに) No.384