2019年2月27日(水)
         コミュニティーの再生の難しさ

 福島訪問に参加しました。私自身は3回目の訪問ですが、いろいろな施設の改善が進んでいることを実感しました。しかし、その実情に少しアレっと思うことがありました。これからあるであろう津波の想定に対応するための海岸護岸のかさ上げ工事は必要だと思いますが、河川に隣接する大川小学校のあった場所のような所は、今後どうかさ上げがなされ、安全・安心を確保なされるのでしょうか。心配です。海岸付近の人たちの要望はもちろん被災地域の人たちの要望をしっかり受け止め、安全・安心な地域になるための施策を実施してほしいと願っています。
 また、地域差、個人への支援の差をどう調整していくのか、人間関係を含め、コミュニティーの再生はこれからも長い年月をかけなければならないように感じました。地域から人がいなくなるさみしさは、過疎の進む村に住んでいる私としては身につまされるものがあります。多くの人に故郷に住み続けてほしいのですが、いろいろな事情でままならないこともあります。コミュニティーの再生は人が住み続けられるようにすることが出発点です。どんな困難があっても解決していかなければなりません。
 政府及び各行政担当者はごまかしや偽りがないように責任を持って仕事をやってほしいと思います。1つのごまかしが信頼を失い、安全・安心の感情が不安へと変身してしまうのです。地域ボランティアの皆さんは今できることに取り組み、情報共有をすることで現状を理解する学習にも頑張って取り組んでおられ、地域のリーダーとしての役割を担っておられます。ありがとうございます。



    2019年2月28日(木)
        人工知能はダイナマイト

 ノーベル賞の受賞がテレビ等で華々しく放映されている。ノーベルは人類発展のためにダイナマイトを作ったのであるが、使い方を間違えた悪い人によって人殺しの道具にもなってしまった苦い経験を反省し、世界平和、発展のために尽くした人にノーベル賞をつくり、授与してきたと理解している。
 人工知能も例外ではない。我々人間が人工知能を悪い目的に使わないように倫理の規定が必要である。できるだけ早く世界中で人工知能の倫理綱領を作成し、間違った使い方がなされないようにいなければならない。
 便利な道具は悪いことをするにも便利であることを世界中の人たちが認識しておく必要があります。

                                                                                                                                           

風の館からの便り(つれづれなるままに) No.382