2018年2月26日(月)
佐治で暮らす秘訣
身近にある自然を暮らしにじょうずに取り入れて暮らす習慣が身についていることだと思います。季節の移ろいを陽ざしの変化に感じながら日々を過ごすようにするのです。
新年を迎えすがすがしい気持ちになるる元旦、7日には無病息災を願い、セリなどを畑の近くの小川で見つけ七草がゆを作って食する。正月飾りを天に返すとんど焼き。同日お日待ち神事をして五穀豊穣を祈願するなど様々な風習が受け継がれています。
節分のころになると急に春らしくなってきます。家で豆まきをするのは鬼が来ないようにするためです。昔はイワシの臭いを嫌う鬼が退散するとの言い伝えで、イワシの目に柊の葉をさして掲げ、魔除けにしたものです。昔の人は自然に対する畏怖の気持ちを鬼に重ねてみていたのではないでしょうか。
田舎では人に関わろうとしなくても周りの人から常に見られています。都会では周りにたくさん人がいても誰も自分に関わろうとしてくれません。助けてほしくても誰も知らんぷりです。
田舎で暮らすにはわずらわしさもあると思いますが、誰もが相手を思い助けてあげようという気持ちが、自分自身を見る時の行儀のよさや恥ずかしくないようにする気持ちになるのです。飲食店で食事を終えたら食器を隅に寄せたり、席を立った後椅子を戻したり、お客でありながら店の人に配慮するようなささやかな優しさを持つように育っていたのです。
家族への優しさは、食事でも配慮できます。旬の食材を使うのです。日々の食卓に季節を感じる野菜や魚介が並ぶだけでも優しさですし、食べる方も旬の食材に気づいてほしいのです。何を食べたいかと考えるのは健康の秘訣です。季節を愛でる感覚を呼び覚ませば、食べる楽しみと季節の移ろいを体験できるのです。
2018年2月27日(火)
学校を地域の文化活動の源に
今は学校が民間企業や工場のように、市場競争を錦の御旗に掲げる「市場主義、市場原理」に支配されていて、最小の投資で最大の結果を得ることを求められています。結果として、世の中全体に余裕がなくなり、おおらかさが失われ、ゆとりやおおらかさというのりしろは不要であり、無駄であると考えられるようになりました。
民営化、自由競争、仕事の効率化、競争力強化等の経済原理が学校や家庭に浸透し、子どもや学生が将来に夢を持ちづらくなっていると感じるのは私だけの独りよがりでしょうか。
学校は地域の文化活動の源であり、拠点になるように変化しなければ地域文化の伝承も地域活動も継続できなくなってしまいます。少子高齢化で地域力が弱くなっていると言われて久しいです。伝承する活動や地域での体験活動を学校教育活動に位置づけ、地域のリーダーとなるべき人材を育成していくように教育課程を地域の特性を取り入れたものに創りあげてほしいと願っています。