2017年11月25日(土)
      実りの秋をむかえて

 5月22日に田植えをした稲も稲穂が垂れ下がってきました。来月初めには稲刈りをしようと準備をしています。田植えをした後、朝夕田んぼを見回り、水の管理や病気や虫の被害が発生していないか目を配る毎日が続いてきました。農作業をしたことのない人にはわからない苦労の日々が続くのです。だからこそ、農家にとっては実りの秋を迎えると、収穫できるまで自然災害に遭わないように八百万の神々にお願いする毎日です。稲刈りをして、稲木あしに掛け、約2週間ほど天日で乾かした後、脱穀して籾を収穫するのです。
 亡くなった父が農作業していた昭和の時代は、農業収入で1年間家族が生活することができていました。今は農業だけではやっていけません。企業の儲けの部分が高く、農家の手取りは赤字です。肥料や農薬、農業機械がとても高くなっているのです。子ども達は農業を見捨て、他の仕事に就いてしまいました。私ももうすぐ70歳、あと何年農業ができるか心配ですが生きている限り、父から引き継いだ農作業は続けてやっていきます。畑や山の手入れもおろそかにできません。山や田畑を手入れせず放置しているから、自然からしっぺ返しを人間が、今受けているのです。水田の保水機能と山林の治水機能を高める政策を推し進めなければ、水不足や川の氾濫で災害が多く発生するようになります。自然災害ではなく政治災害なのです。政治家の皆さん、日本の将来のためにしっかり考えて政策を進めてください。


   2017年11月26日(日)
      人罪、人在、人材、人財

 社会で生活していくために会社に入社し、いろいろな仕事に就いていることと思います。農業も続けていくためには新しい人材を受け入れなければ、消滅していきます。スイスのように食料安全保障の視点を持ち、自国での食料確保の持続可能性を政策に盛り込まなければ自国民の安全は守れないことを肝に銘ずべきです。経済財政運営の指針から今まであった食料安全保障の確立という部分が削除されています。また、TPPで話し合われた内容も秘密交渉の名の下国民には詳しい内容が伝えられていません。自由貿易から公正貿易へ舵を切り、食料や農業の政策を進めてほしいものです。あなたが会社に入ることで様々なビジネスのやり方を学ぶことができます。仕事を通して自分の家族を養うことができます。また、仕事を通してより大きな富を生み出すアイディアを考え育てたり、自分の成功をサポートしてくれる人たちとも出会うことができます。ところが会社には人罪と言われる人もいます。人在といわれる成果を上げることもなく時間を過ごすだけで仕事に生きがいを感じていない人もいます。人材も見つけやすいですが磨けば何とかものになるかもしれませんが十分にその努力がなされていません。
 あなたには人財になってほしいのです。毎日何かを学び、素晴らしい人たちに囲まれ、顧客に対して最高の質のものを提供できれば仕事はあなたにとって喜びとなり、毎日成功の人生に近づいていくことができるのではないでしょうか。人財、多くの人の役に立ってサービス精神に徹し、優秀に仕事をこなす人で地球上最大の希少価値を発揮することのできる資源を持った人なのです。農業に、議員に、行政マンに多くの人財が生まれると安心できる社会のなるのではないでしょうか。
                                                                                                                                           

風の館からの便り(つれづれなるままに) No.367