2017年9月22日(金)
      貧困化の克服は内需拡大政策にあり

 大学や高校を卒業しても希望や夢をかなえる仕事に就職できる人は、20年近くとても少なかったように思いますが、昨今改善されつつあるのではないかと感じる統計資料が公表されました。
 今の保護者の多くが昨日より今日の生活や社会がより豊かになってきているという実感がない人生を過ごしてきているのではないでしょうか。この貧困化の継続こそが挑戦心のない若者と崩壊する家庭の教育力という問題の本質だと思うのですが、あなたはどう考えますか。
 共働き世帯が1114万世帯と急増しています。社会で能力を発揮できる有能な女性の増大も背景にあると思いますが、多くは「母親が働きに出なければ世帯が維持できない家庭の急増」にあると思うのです。保育所不足問題は問題の本質そのものというより貧困化に伴い目に見えるようになってきた現象ではないでしょうか。
 内需不足によるデフレの日本において、人口減少が原因だとか構造改革が不十分だとかいろいろ主張される経済人や政治家の人がいますが、働いている人たちの収入が増える方策が実施されない限り問題は解決しません。会社の内部留保や海外の税金のがれをやる企業はきちんと問題の解決に向き合うように経営者を指導する必要があると思います。


   2017年9月23日(水)
      道草散歩のススメ

 ゆっくり近くの道を散歩してみましょう。その時、ちょっと周りの草花に目を向けて見てください。かれんな小さな花を見つけることがあります。その花をしっかり目に焼き付けて家に帰り、草花図鑑で調べてみてください。よくわからなければ、月日入りのデジタル写真に残しておきましょう。どんな花が自分の近くでいつ咲くのか、ちょっとの発見が自分の周りの自然、ひいては環境問題に目を向けるきっかけにもなるのです。
 周りに気配りする気持ちが少し増えてくると、自分の周りの人との人間関係も少しずつ「絆」が深まっていくことが感じられるようになります。つまり自分が周りの人との関わりを深めるように行動しているのです。
 70歳を過ぎた時、人の世話ができる基礎体力を身につけるためにも、公民館にも多く顔を出し、いろいろな講座に可能な限り参加しましょう。農業をしていると日々の忙しさに追われてしまいますが、気分転換も兼ねて研修会やウォーキングに参加することで知り合いが増え、人と会うのが楽しみに感じられます。老人クラブも会長さんが辞められると、次の世話をする人がなく、老人クラブの組織が消滅する地域もあるように聞きます。一人ひとりが自分にできることを出し合って助け合う気持ちがなければ、人の世話になるだけで自分の存在に誇りや生きている意味を見いだせず、張り合いが持てなくなってしまいます。自分の笑顔や知恵を出し、なければ労力を提供し、それもできなければ費用を出して活動を支えましょう。お金は生きている時には必要ですが、死んでしまえば争いの元になります。自分の生きる張り合いのために、基礎体力をつけるためにも道草を楽しみましょう。
                                                                                                                                           

風の館からの便り(つれづれなるままに) No.365