2017年8月4日(金)
なぜ洪水で大被害が発生するの
雨量が多くなると山の木が流れ、橋でひかかり、水があふれて大きな被害が出ています。テレビで見る限りではあんな大きな木々が流れるとは思いもつきません。山崩れがおきているのでしょうか。これは私は天災ではなく政治による人災ではないかと考えています。それは中山間地の山や田畑の手入れがほとんどされなくなってきているのです。なぜなら補助金や助成金でいろいろな事業がおこなわれていますが、それは業者や営林署、森林組合がやっているだけで、そこに住んでいる人々とはほとんど関わりがないのです。8割以上の山が5年以上何の手入れもされないまま放置されているので、山の保水力が極端に少なくなってしまっているのです。
山道も整備されるたびにU字溝で水が素早く流れるようにしてあるので雨が降りようものなら川の水量が急に増えるのです。今までの観測最大雨量をもとに橋や川幅が計画されているのであれば見直してほしいですね。山の保水力を実態調査して係数をはじき出し各河川の予想水量をもとに早急に安全対策を再点検すべきです。
また山の保水力を向上させるためには今の小手先の補助金等の政策ではなく、中山間地に人を住まわせ、山の手入れや田畑の耕作を促すような取り組みを実施すべきです。そのための手助けはいっしょにできると思いますので声をかけてください。大雨が降るたびに日本の各地で被害の発生している様子をテレビで見ていてとても歯がゆい思いをしています。被害の発生する原因を見つけ出し、解決策を練り上げ、国土保全の政策に創りあげ、実施できればと願っています。
2017年8月5日(土)
一生の智の力
今では何でもネットで手軽に調べて本などじっくり読むことなく、あらすじ本のようなもので読みかじる、あるいは身近な誰かにたずねて聞きかじるが当たり前になりつつあります。本を読み通した経験は、一生の智の力となることを知らないのでしょうか。全部を読み通してみた時に得られる達成感と「ああ、おもしろかった」という愉悦こそが、その後の人生においての大きな宝となるのです。
例えば、パンだって上質の小麦粉をイーストで十分発酵させたもののほうが、ふくらまし粉で手軽に焼いたものより深みのある味がするのと同じように、人間の知識も時間と手間をかけてじっくり発酵醸成させて学んだほうが脳みそに練り込まれ、すり込まれる濃度が高く、深度も深いものになりはしないでしょうか。
その努力や手間を惜しんで手軽にパソコンのコピーのようにチョチョイとやってしまうのは、長い目で見ると大きな損失になるに違いありません。