風の館からの便り(つれづれなるままに) No.351
                                                                           

   2017年3月17日(金)
      親の顔を見ると安心できる関係性

 親になるということは、子の安心安全を中心に思考し、行動することができるようになることです。ところが、思い通りにならなくなった子どもへの不安や心配を抱えていくことはとても苦痛を伴うので、無意識に子どもに関わらないようにすることで、自分の安心安全を守ろうとしていることがあるのではないかと心配する事例が見うけられます。
 例えば、子どもが塾に行きたくないといった時、どう子どもに接していますか。親の側のニーズとして、「ぐずぐず言わないで行きなさい」というか、ぐずぐず言うことに耐えられないために「休んでいい」と答えることはありませんか。親の判断が本当の意味で子どもを気づかったものであるのかふり返ってみることが必要です。親がいらいらや不安を感じないでいられるために答えてしまっていることで、子どもの将来のためにならないことに気づいてほしいのです。
 子どもはみんな親を求めています。我が子が何をつらいと思い、悲しいと思い、いやだと思って毎日を過ごしているのか。どんなことが楽しいと感じ、何をうれしいと思っているのかわかろうと努力することで、子どもは親の顔を見ると安心することができるようになり、前に進む力を得ることができるのではないでしょうか。





   2017年3月18日(土)
      アクティブ・ラーニングのポイント

 着眼点としては、学習の形態よりも学習者の状態をしっかり観察し、学習への能動的な在り方にこそ着目して考えた方がよい。つまり学習する形態をとらえることもさることながら、肝心の子ども達がどこまでその気になって学習に取り組んでいるのか、その状態にこそ着目すべきだということなのです。
 今までいろいろ提案されて実践されてきた話し合い学習とかグループ活動、班活動、ディベート、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習なども有効なアクティブ・ラーニングだと思うのですが、授業の方法とか技術としての側面より、むしろ授業についての基本的な在り方への問いかけとして捉え、授業改善に取り組むことで子ども達に新たな夢や希望を抱かせることができるのではないでしょうか。