風の館からの便り(つれづれなるままに) No.299
                                                                           

   2015年2月7日(土)
     自分を支える心の芯

 人とつながるなかで感じた誇りや夢は、自分を支える心の芯を育成することになると信じています。東京や大阪の列車の中の姿は、人と会話する人は皆無です。皆スマホとにらめっこをしています。それで人とつながっていると感じているのでしょうか。私には理解できません。
 きちんと人と向き合い、おしゃべりすることで相手に目と心をきちんと向け、相手への気配りや自分の心を育んでいくことができるのではないでしょうか。
 「きちんと向き合い、絆を深める青少年」の育成を心がけて日々活動しているのです。機械を使うことで効率化され、スピードは増しますが、人の心は別のベクトルで考える必要があります。スマホやラインで人とつながっているような錯覚を持っている人がいますが、本当に人を信じ、共助の関係ができていると実感できているのでしょうか。孤独や不安を打ち消すために機会に依存し、自らが人ときちんと向き合うことができなくなっているのではないかと心配します。
 自分を支える心の芯を自らの活動で創っていきましょう。そのためにもきちんと人と向き合い、絆を深める共助の活動を通して育んでいきましょう。地域の活動に積極的に参加することで異年齢の人と交流ができ、伝承されてきた知恵を教えてもらうこともできるのです。活動の意味は自分たちで考えるのです。言われたからするのではなく、自分たちが楽しむための活動をするのです。汗を流すことも人とおしゃべりすることもいっしょに食べることも楽しんでやっていきましょう。



   2015年2月8日(日)
     社会が変わり始めるきっかけは?

 何か閉塞感を今の社会で感じませんか。誰かに何とかしてよと依存しても裏切られ、どうしようもないイライラを心の奥に持っていませんか。私の周りの人は、ものわかりのよいことを言います。でも、私はがんこで、それに応じることができず困っているのです。 話し合いの場で、自分の考えを多くの人は言いません。言っても仕方がないとあきらめているのか、後でトラブルに巻き込まれるのがなわないと逃げているのかわかりません。
 ある一部の人が自分の意見や思い込みを訴え、人を説得しようとされます。世の中では、熟議、徹底的に話し合うことが必要だと言われることがあります。今の社会の中で、話し合う時間を見いだすことができるのでしょうか。めんどくさくなって多数決で決めるのが民主主義だと辛抱しなくなっていませんか。熟議の真の意味は、人の話をよく聞いて、自分の考えを顧みることにあると思うのです。
 人の話をきちんと聞いて、その結果自分の考えを変える心構えがなくてはなりません。自分の意見を押しつけるのではなく、また自分で考えようと努力しないのではなく、もっと寛容で、賢明な社会の姿を追い求めたいものです。