風の館からの便り(つれづれなるままに) No.289
                                                                           

   2014年11月8日(土)
     本を読む時間を創ろう

 現在の子どもたちの姿を見ると、学校、社会体育、習い事で時間が詰まっていて、本を読んだり戸外で生き物を探したりする時間をつくれない状況です。
 子ども時代をスケジュールで詰まった毎日を過ごすのではなく、大人の管理下でない自由裁量の時間と場所を子どもたちに保証するようなことが、どんな教育改革よりも最優先で取り組まれる必要を感じています。
 私が子どもに本を読むことを薦める理由は、自ら選んだ本を読むことで心はほっとしたり、物語のおもしろさを感じたり、学校や家庭の枠から自由になれたりして、自分の考えを育む大切な時間だということがわかったからなのです。
 用具がなくても、身近にあるものを利用してものづくりをしたり、遊び道具を考えてみんなといっしょに活動したりできるようになるためにも、いろいろな本を読んでほしいと願っています。


   2014年11月9日(日)
     学びと生活をつなぐ

 学力は付いているが、きちんと生活できない人が増えてきているのではないかと心配し、相談に来られた方がいます。基本的生活習慣の育成とか主体的に生活する力とか耳ざわりのいい言葉が使われているのですが、目の前の子どもの姿にどう働きかけて改善しようとするのか理解できないことがあるそうです。箒や雑巾を使っての掃除が学校では指導されていますが、箒を目的にあわせて選択することができるでしょうか。箒の特質にあわせた使い方を身につけているのでしょうか。雑巾を絞ることができますか。拭いた後、バケツの中でどう洗うのかわかっていますか。やらせてはいますが、身につけて生活に生かされているのか子どもの日々の生活を振り返ってみてください。
 自分の思いを伝えたり、人の話に耳を傾けて思いを最後まで聞き、理解したりする力はどうでしょうか。保護者がメールをしながら子どもの話を聞いている姿を見続ければ、目を見て人の話を聞くという基本的なことができません。メールを返す時間は少し遅れても、子どもとの大事な時間は帰ってこないことを保護者にわかってもらうことが大切です。いらんお節介と言わず、PTAの研修会などで意見交換する場をつくってください。
 多くの友だちや人と出会い、その場の雰囲気を感じ取って、うまく折り合いをつけて生活することができるようになるために、試行錯誤しながら遊びや体験できるような環境を整備していきたいものです。