2014年8月7日(木)
青少年赤十字活動に寄せる想い
青少年赤十字は、児童・生徒が赤十字の精神に基づき、世界の平和と人類の福祉に貢献できるよう、日常生活の中での実践活動を通じて、いのちと健康を大切に、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人々との友好親善の精神を育成することを目的として、様々な活動を学校教育の中で展開しています。
青少年赤十字では、先に述べた目的を達成するために、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」の3つの実践目標を掲げています。
また、主体性を育むために「気づき」「考え」「実行する」という態度目標を掲げています。
青少年赤十字の活動は、「これをしなければならない」といった義務のようなものはありません。地域や世界の人々の平和や福祉に貢献するような活動を、学校の裁量で自由に行なうことが出来ます。この活動は「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」の3つの柱に分けることができます。
青少年赤十字のトレセンで、自らが「気づき、考え、実行する」という基本理念を修得できるようにする運営や指導は、日々の教育活動につながり、VSの活動記録を積み重ねていくことで児童自ら変化に気づくことができ、指示待ちで失敗することを避ける生活を克服するきっかけの場にもなりました。
自分のうれしかった気持ちを伝えることが下手になっている現状を改善するためにも、人とのつながりを深め、多くの児童生徒が体験できるトレセンの場を設けていきたいと考えています。
2014年8月8日(金)
共に生きる〜手話言語条例が成立して〜
手話で話をされる人から、初めて講演を聴く機会を得ました。小学校2年生の時、聞こえなくなり、鳥取聾学校に通うようになりました。2時間30分かけて通学されていました。職業的技術が優先され、手話は寄宿舎で覚えたそうです。自分の家から通学している人は覚えることができませんでした。学校では手話は禁止されていたのです。話す人の口元を見て内容を読み取るという口話学習が学校では取り組まれていたのです。現在は、手話を学ぶことができます。勉強することができるようになり、うれしく思っています。
災害時、聴覚だけにたよる避難誘導などは、ろう者に届かないという現実があります。本県では昨年10月全国初の「県手話言語条例」が制定され、手話が言語として認められたことは、共に生きられる環境づくりが少しずつ整いつつあるといえるのではないでしょうか。
国や地域の言語文化にのっとった形で成り立つ手話なので万国共通のものではありません。しかし手話は、ろう者にとって有効かつ重要な手段となっています。手話の表現には、助詞に当たるものがないため、受け取り手が手話を見つつ適切な助詞を交えて解釈する必要があります。みなさん、障害のあるなしに関わらず、共に生きていける社会を築くため、少しずつ手話を練習していきましょう。