2014年4月8日(火)
食事の大切さを考えよう
働く母親が、子育てで最も気にかかっていることは、しつけと食事のことだと言われています。実際、学校で体の異常をよく訴える子ども、落ち着きがなく、学習に意欲を示さない子どもの話を聞くと、その中に食生活のあり方、つまり栄養の偏りと食卓を囲むことについての親の考え方に相違があるように感じられます。朝食の準備をして出かけてしまう両親、お父さん抜きでテレビを見ながらする夕食など、このような状態で子どもたちの心身の発育に影響がでないはずはありません。
食事をともにして、子どもの顔つきを見て、健康面や精神面でのチェックをすることが親の努めだと思うのです。家族そろっての食事は、家庭生活の基本です。食卓は子どもにとって体と心の栄養を吸収する場なのです。
親はこうした当たり前のことができるように努力しなければなりません。「仕事のためだから、つきあいは仕方がない」といって食事を一緒にしないお父さん。「宿題をかたづけなさい」と部屋へ子どもを追いやるお母さん。食事をする一家団らんの場の大切さを考え直してみてください。
「医者にかかっていない限り、朝の食事に参加する」という我が家の悪法をつくった家庭があります。朝食の準備も家族みんなでします。少し無理をしてでも、みんなでなごやかに食事をする中で「今日一日、がんばれよ」という信号が送られるのではないでしょうか。
また、テレビを消す時間を作りましょう。家族が対話をしながら心を通じあわせ、考えさせ、生きることの素晴らしさを感じ取らせましょう。たとえ、家族みんながそろわなくても、父親のこと、家のこと、学校のことなど母親の気配りで話題を持ち込み、緊張をほぐしたふれあいタイムにしたいもいのです。
子どもが話をしないと嘆くばかりでなく、コタツに入ってしゃべり、笑う時間をつくりましょう。そして、子どもが安心して寝床(布団の中)に入れるように日々心がけるようにすれば、きっと子どもは元気に育ってくれます。
2014年4月9日(水)
やる気をなくさせない望ましいしかり方は
日頃、子どもを叱るのに、その場の思いつきや感情的なものが多く、大人が期待しているしつけに結びつかないことが、しばしば見られたり、聞かれたりすることがあります。
そこで、やる気をなくさせない「しかり方のコツ」について考えてみましょう。
・その場で叱る・・・・・・・・子どもが自分の言動を忘れないうちに
・わからせて叱る・・・・・・・自分の言動を反省させながら
・静かに叱る・・・・・・・・・大声でなく、ゆっくりと言い聞かせて
・あっさり叱る・・・・・・・・短く、大事なことだけにとどめて
・ほめてから叱る・・・・・・・よいところをほめてから
・他のことまで叱らない・・・・前のことまで持ち出さないで
・他人と比べて叱らない・・・・兄弟、友だちと比べないで
・人前で叱らない・・・・・・・誰もいない所で、一人にしてから
・皆で叱らない・・・・・・・・家族とか、その場の全員で次々と
・憎いから叱るのではない・・・愛情、信頼を感じさせながら
その時、その場でお互いの気持ちのありように気配りし、「怒るーいかる」のではなく、「叱るーいましめる」意味の対応が大事です。それが、子どもの将来像や態度づくりに、ゆとりと充実を感じさせるよい叱り方ではないでしょうか。