風の館からの便り(つれづれなるままに) No.268
                                                                           
   2013年12月25日(水)
    よい生活習慣を身につける

 日本人は子どもに甘く、親の言うことを聞かない子どもが多いと言われますが、どうしてなのでしょう。朝きちんと自分で起きる、ふとんをたたむ、手や顔を洗う、あいさつをするなど基本となる生活習慣をどうすればうまく身につけさせることができるのでしょうか。 子どものしつけのポイントは、一貫性にあるのではないでしょうか。今日は特別だからいいだろうと例外を認めていると、あっという間に三日坊主で終わってしまいます。一度決めたこと、例えば朝刊を取ってくる、ジョギングを毎日する、夜9時には眠ると約束したら、必ずその時間には布団に入るのです。おもしろいテレビ番組があったとしても、約束の時間は守らせるようにしましょう。
 大人になると、時と場に応じた対応行動が取れるようになりますが、9歳ごろまでは生活習慣をきちんと身につけさせる大事な時期なので例外をつくらないように生活しましょう。親の言うことには従わなければならないというくせをつけなくてはいけません。努力できる子になりなさい、やり始めたことは続けなさい、辛抱強い子になりなさいと子どもに口やかましく説教するよりも、親が毎日何かをコツコツ続けている姿を見せることがより効果があります。できれば子どもといっしょにジョギングや散歩などをすると、もっと効果があると思います。

   2013年12月26日(木)
    第2の脳


 手を使うことは第2の脳と言われるほど脳の活性化には重要なものです。手先を器用にするために、書道、そろばん、ピアノ、料理や裁縫などの習い事が多く取り組まれていました。また、小さいボールを投げたり取ったりする野球型の遊びをすることは、手先をしっかり使い脳を刺激し、頭が良くなると考えられています。
 野球で一番必要な能力は、神経と筋肉の協応能力です。目で見たことを瞬時に頭で判断し、手足に伝え、体を動かせるかです。バッティングでは、上手にタイミングを取り、バットの芯にボールを当てヒットを打つ。イチロー選手は、大リーグでも活躍できる姿を私たちに見せてくれています。守備では、正確に捕球して一塁に送球し、アウトを取る。また、バントをして自分はアウトになるが走者を二塁に薦め、仲間と連係して得点を取るなど個人の能力とともにチームワークも求められます。
 ところが現在、少子化と趣味の多様化に伴い、野球チームに入る子ども達が少なくなってきています。そこで、以前のような弱肉強食の世界は通用せず、全ての子どもを大切に育てる手法が取られるようになりました。そのための指導法としては、イメージを持たせるためにボール遊びから入り野球好きにさせ、できたと感動した時ほめ、成功体験を強化させます。適切な課題を与え、成功体験を増やすことで自信を持たせるのです。 自分に自信が持てるようになると、我慢や努力も続けられ、少し難しい課題にも挑戦するようになってきます。子どものやる気を高めるには、十回チャレンジした半分程度できる課題を準備すること、7〜8割できるようになったら新しい課題を与えることで子どもは集中力マックス状態を保持し続けて活動するようになります。