風の館からの便り(つれづれなるままに) No.254
                                                                           
  2013年8月16日(金)
   花の世話(水やりや草取り)


 水をまく、水をかける、水をやる。さて、花の世話としては、どのさぎょうがよいのでしょうね。子ども達の花の世話をしっかり見て、仕事の仕方が身についているかじっくり観察してみましょう。そして、子どもにどう指導し、どんな力を身につけさせようとするのか見極め、動作や所作を伴って見せ、まねをさせてください。言葉で発しても、知らない子には伝わりにくいものです。
 では、どうすればきちんと伝わるのでしょうか。その子が聞きたいと思う、知りたいと思う気持ちを抱いている時に、具体的モデルを示しながら説明すると、とてもよく理解してくれます。集中力が持続し、学習内容をよく理解することができるのです。やることがわかれば、思考力、判断力が身につきます。協働作業を通して友だちと仲良く活動できるようになり、何事に対しても意欲的に取り組むことができるようになります。
 同じように人間の体づくりに必要なことは、しっかり朝食をとることです。家族がそろって朝食をする機会が増えると、生活時間にメリハリができ、生活リズムが確立されてきます。食事をとると排便をしやすくなるし、家を出るまでの時間に余裕ができます。すると、出かける準備がきちんとでき忘れ物をすることが少なくなります。気持ちよく余裕を持って学校や保育園に行くことができます。そして、先生の話をしっかり聞くことができ、体調が安定し、心がリラックスすることで、学習意欲がますます向上してきます。植物の成長ととてもよく似ています。

   2013年8月17日(土)
    上達するための3つの「き」


○好きであること
  好きこそものの上手なれという例えの通り、上達の基本条件は好きになることです。
○やる気を起こす
  好きに加えて、いっちょう強くなってやろうと座り直すやる気が必要です。そうなると強くなる方法をいろいろ自分から考えるようになります。
○根気よく続ける
  やる気になっても三日坊主で終わるようではダメです。続けて実行する根気がどうしても必要になってきます。
 実際どうするかというと、実践してみることで失敗をくり返します。そこで他の人はどうしているか見るのです。わからないことは聞いて教わるのです。できないことは頭をさげてしっかり聞いて言われたことをやってみるのです。まねをする気持ちのない子は、学ぶ意欲が持てないのです。
 私が年長者からよく聞いた言葉ですが、今の若い人たちにもきちんと伝えられているでしょうか。「寝る子は育つ」「早寝、早起き、元気な子」「よく遊び、よく学べ」自分の都合でかってに判断し、いい加減に聞き流していませんか。湖山のジャスコ店で夜9時を過ぎても赤ちゃんを抱いた親や保育園児とおぼしき親子連れを見かけますが、子どもを夜更かしに付き合わせるのはやめましょう。
 また、生活リズムをつくるために食事の時間を決めましょう。30分ぐらいの早い遅いは仕方ありませんが、食べない時はさっさと片付け、だらだら食いはやめさせましょう。おやつも時間を決めて甘いものはさけ、なるべく水やお茶を飲むようにしましょう。今食べておかないと次まで食べられないんだという食事感を体にしっかり覚え込ませるのです。
 子どもの言いなりになったり、振り回されたりせずに大人がきちんと主導権をとって「生活」をつくりあげてゆく。これが「子どもを大事にする」ことなのです。