風の館からの便り(つれづれなるままに) No.253
                                                                           
  2013年8月4日(日)
     グランドジェネレーション GG


 いくつになっても人間の行動力の源は、好奇心です。ワクワクドキドキすることに出会うことができれば、人生幸せです。具体的目的がなくても自分に興味がわいたと思えば、楽しみとしてやればよいのではないでしょうか。苦痛ではなく楽しみとして取り組めば、やり続けることができるのです。それが生涯学習の秘訣です。
 さて、あなたはどんなことをするのでしょうね。家の中にいて何もやることがないという人がおられるかもしれません。そのような人は、近所を散歩することから始めてください。出会う人とあいさつすることで、顔見知りになります。近くの公民館での活動に顔を出すように誘われるかもしれません。おっくうがらずにちょこっと出向いてみましょう。興味がわいたものがあれば、それに参加するのです。その中で楽しみを感じとることができれば、積極的に関わっていけばいいのです。
 そうすれば、人に世話をしてもらってやっていた活動から人の世話ができる活動へと発展していくことができるのです。自分自身に有用感を感じることができるようになります。いつまでも好奇心旺盛で行動を起こすことができる環境を創りたいものです。

   2013年8月5日(月)
    生き延びる力(ability to survive)


 困難に出会っても何とか切りぬけていく生活力を身につけた子どもに育ってほしいと願いながら、日々子どもの健全育成の活動に参加しています。私の周りにおられる元気なお年をめされた方々に出会うたびに、このようなエネルギーはどうして身につけられたのか思いを巡らしていますが、まだよくわからないままです。反面、目的意識の薄い子どもの姿が気になります。
 子育て中の保護者には、のびやかに、にこやかに、心から笑う生活が送れるようにイライラしないで穏やかに子どもに接してほしいと願っています。
 学びって何のためにするのでしょうね。子どもの勉強って親のためにするわけではありません。いろいろな学びは、子どもの忍耐力・継続力・思考力を鍛えるためにするものではないでしょうか。同じように保護者も子どもといっしょにちょっと立ち止まって、自分の姿をふり返ってほしいものです。
 言葉は相手に伝わって何ぼのものです。子ども達にはきちんと言って聞かせていると自己満足するのではなく、子どもに共感してわかってもらった時にしつけをしたといえるのです。
 「ありがとうは自分から発信しないと、他人からは入ってこない」というありがとうのメカニズムがあります。うれしかったという気持ちを「ありがとう」の言葉にのせて相手に言うのです。共感の心を伝えるのです。そこに心のかたちを言葉で紡ぐ楽しさがあるのです。
 せっかく学校で学んでいるのです。知の生かし方もいっしょに考えていきたいものです。疑問を持って話を聞くのです。そして、相手の意見に付け加えるとか、比較して考えを言うようにするのです。〜さんのーに付け加えるんだけど、私も・・・と思うとか、〜さんはーという意見だけど私は・・・と思うと相手の考えや意見をもとに話をするのです。自分の思いを言う子の支援をしてください。気持ちを言った子を支えるのです。正当の立場の子は言いやすいですが、少し不安を感じている子は発表しにくいのです。
 先生はその子の良さをいったつもりでも人前で言っていいこととそうでないこともあることに気をとめてください。本人にとって励ましにならないこともあるのです。