風の館からの便り(つれづれなるままに) No.246
                                                                           
  2013年5月2日(木)
     心の土台を子ども達に


 大きくなると子ども達はやがて親元から離れ、自分の力で生きていかなければなりません。子ども達一人ひとりが自分の考えを持ち、周りと協調しながら社会の一員としてしっかり生きていくことができるように学習と生活の基本、そしてどんなことがあってもくじけない心の土台を身につけたいと願うのです。そのためにまず日記など書くことによって自己をふり返る機会をつくりましょう。
 書くことによって自分はどんなことを考え、何をしたいのか、どんなことで悩み苦しんでいるのかなど、しっかり自分を見つめることができるようになります。書くことを通してしっかりとした心の土台も身につけさせたいと願っているのです。
 子どもは将来社会を支えていく地域の宝です。子ども達の身心に健やかな成長を願い、地域との協調を大事にしながらお節介と言われながらも子どもや親に声をかけ、励まし、共に行動を続けていくようにがんばりましょう。
 子どもの笑顔がみられるように、自分を高めようとがんばり努力している姿が見られるように、不安や不満をもち、いらいらして当たり散らしている姿はないか、地域の子どもの姿をしっかり見続けていきましょう。

   2013年5月3日(金)
    指導力の向上を求めて(その1 授業構成力)


教師は子どもと一緒にいる間は自分のしていることを反省したり考えたりしている暇はありません。子どもの中に入り込み、一心不乱に指導にあたっています。子どもが帰った後で朝からのいろいろなことが思い返され、自分の指導を振り返ることができるのです。大切なのはこの時です。この反省を重ねている人だけが真の指導者として成長し、翌日に一歩成長した指導者として子どもの中に入り込んでいけるのです。
 では、具体的にどのようなことをふり返って考えればいいのでしょうか。大きく4つの側面、教師としての姿勢と技について(1)授業構成力、(2)授業の勘・センス、(3)授業コミュニケーション力、(4)意欲向上力から見ていきます。
 まず、(1)授業構成力について
 子ども達にこういう力を付けさせたいという目標を実現するために、どのような具体的な授業が有効になるのか、そのプロセスを計画的に考え抜き、綿密に準備できることが求められます。そのために教材探しを行い、省察し、授業構成を考えます。そして、教材研究をすることで、子どもの疑問やつぶやきに対応できるようになるのです。また、学習ルールを決め、子どもの安心と安全に配慮した場面づくりを計画し、授業に臨むようにするのです。
 教師たる者、まずこの授業構成力の向上を心がけてほしいものです。今は保護者や子どもとの対人関係についての研修が多く設けられているように感じます。必要な事情があってのこととは思いますが、授業で勝負するのだという心構えはいつも忘れないでほしいものです。
 何かあれば相談に応じますので、連絡をください。