風の館からの便り(つれづれなるままに) No.245
                                                                           
  2013年4月30日(火)
     授業参観後の母親の心配


 担任の先生に管理されて自立心のない学級と指導が行き届いて自立心が育てられている学級の違いが児童の行動に見えたのです。担任が5分遅れて学級に入った時、児童の様子はどうでしょうか。
 リズムよくみんなで学習活動の出発がなされているでしょうか。うろうろ歩き回っている児童がいたりして担任が指示し管理しないと活動できない状態ではないでしょうね。自分がその時間やるべき活動を一人ひとりが自覚し、その学年に応じた行動がとれているのでしょうか。
 子どもの自主性に任せるという名のもとに指導が十分になされず、学習能力が学年相応に身についていない児童はいないでしょうね。
 学習規律の指導がなされ、児童はしっかり身につけてきていると思いますが目の前の子どもたちの姿はどうなのでしょうか。
 教科書を見て学習できる子は、その学年の学習能力が身についているのです。教師が支援しなければいけないは、教科書を見ても学習できず困っている児童に、その学年に必要な学習能力を身につけることなのです。保護者が安心して授業参観できるのは、学年相応の学習能力を身につけ、授業に臨んでいる子ども達の姿を見た時なのです。

   2013年5月1日(水)
    大人はどう変わったらよいか


 最近の子ども達の気になる状況として、小学校入学時には、先生の話を聞かずおしゃべりしている、姿勢をきちんと保つことができない。中学校入学時には、少し困難さを感じることや難しいことについていけない、人間関係にうまく対応できず、困っている。高校を卒業しても、3年以内の離職率5割という。つまらない、なじめないと短絡的に行動しているように思われるのです。また、子育て可能な年代でも、ニートや対人関係が原因のうつ病、パラサイトシングルと呼ばれ親にしがみつき自立しようとしない子ども(大人なのだが)がいます。
 子どもの社会性は、目に見えて低下しています。生きていく上での人間力ともいわれる部分です。元気がなく、がむしゃらさが感じられません。たくましさも辛抱する力も衰えてきています。場の雰囲気が読めずコミュニケーションすることにも負担を感じています。群れて遊ぶこともなく、工夫する力や集中力もなくなりつつあります。ただ、ゲームに夢中になり現実と空想の区別がなくなりつつあるように感じ、恐ろしくなります。
 生活場面では、家庭の中と社会という外の世界の区別ができないように感じるのですが、あなたはどう思われますか。テレビ番組も多くが悪いことを紹介しているようで、なじめません。半分以上の番組内容を、生活の中で見かけた良い事例にしてほしいのですが無理なのでしょうか。受信料を負担している者としては、ぜひお願いしたいことです。
 今は、身の周りに物がありすぎます。子どもは大人の心で変わります。質素倹約を心がけましょう。愛情を注ぎながら、子どもに顔を向けてしつけをするのです。社会体験、自然体験、生活体験と読書をさせましょう。