大人が適当な言い訳をしない生活を送ることを心がけましょう。子どもが見習います。「僕だけではない。みんなが言っている。みんながやっていることだ。たばこの臭いは、僕が吸ったのではなくお父さんのが染みこんだのだ。」と言います。
また、時間をきちんと守ることを実践しましょう。授業中教室を抜け出すわけを聞いてみると、自分が変更していいと考えています。思春期のいらだちかもしれないが、小学校で先生の都合でかってに変更されていた体験がもとで休憩時間だと授業の時間を変更してもよしとしているようでした。
返すものや出すものの約束を守ることも考えてみる必要があります。「先生に貸すと返してくれん。先生は許されるとかってな思い込みをしているんではないですか。先生は自分かってだ 宿題を忘れた時は怒るくせに。」と言っています。
保護者との信頼関係についてもふり返ってみましょう。えこひいきと受け取られ誤解される面はなかったのか、特定のPTA役員との個人的なつき合いとしてなのか、自分の立場を守るため、誰かを悪く言うような言い方をしたり、ある特定の親としか話さないと映ったりする面はなかったでしょうか。電話や通知文書だけでなく直接保護者と話をする努力をしてください。
家庭訪問をして課題を感じてほしいものです。
トラブルを避け親に迎合するだけでなく、問題を解決しようとしっかり考え抜いて相談しましょう。すぐに解決できないことの方が多いと思いますが、粘り強くやり抜きましょう。よく分からないから代わりにやってと避けるのではなく、自分で聞いて自分が目の前の子どもに指導するように心がけてほしいものです。
わかってくれるだろう、言わずもがなだ等と考えて、きちんと言葉にして伝えないと、相手が勘違いしてとんでもないことになることがあります。むしろ言っても分かってくれないのだから、何も言わなければ、それこそ何も分からないくらいに考えておくほうがいいのではないでしょうか。
自分で発言することを通じて、自分の考え方もまとめられるし、相手との主張の違いを明らかにでき、よりよい解決策を考え出すきっかけにもなるのです。
他者とぶつかるからこそ、考え方や価値観が磨き上げられ、人間は成長するのではないでしょうか。しっかり話し合いを持って考え方を深め、よいと思ったことは協力して実践しましょう。うまくいかなければ、その原因を共に考え、解決策を見つけ出していきましょう。