風の館からの便り(つれづれなるままに) No.222
                                                                           
  2012年6月26日(火)
       地域の現状が「標準規模」で対応できるのか

 小規模校の問題解決にいろいろ取り組まれているようですが、統廃合だけの対策でいいのでしょうか。学校の標準規模を根拠に、適正化の名のもと押し進められているように感じますが、私は疑問を持っています。
 地域から学校が消えることで、今以上に人が住まなくなってしまいます。いろいろな所に地域の人が住み、そこで学習の営みが行われる学校像を求めることがあってもいいのではないでしょうか。小規模な学習拠点を維持し、地域の活動拠点としての姿を模索していくのも地域の活性化の一助になるのではないかと考えます。
 これからは少子高齢化がますます進行します。お年寄りが現在地に住み続けるためにも、学校の「標準規模」に縛られることなく地域の実情に合った解決策を考えていきたいものです。
   2012年6月27日(水)
    大人はどう変わったらよいか


 最近の子ども達の気になる状況として、小学校入学時には、先生の話を聞かずおしゃべりしている、姿勢をきちんと保つことができない。中学校入学時には、少し困難さを感じることや難しいことについていけない、人間関係にうまく対応できず、困っている。高校を卒業しても、3年以内の離職率5割という。つまらない、なじめないと短絡的に行動しているように思われるのです。また、子育て可能な年代でも、ニートや対人関係が原因のうつ病、パラサイトシングルと呼ばれ親にしがみつき自立しようとしない子ども(大人なのだが)がいます。
 子どもの社会性は、目に見えて低下しています。生きていく上での人間力ともいわれる部分です。元気がなく、がむしゃらさが感じられません。たくましさも辛抱する力も衰えてきています。場の雰囲気が読めずコミュニケーションすることにも負担を感じています。群れて遊ぶこともなく、工夫する力や集中力もなくなりつつあります。ただ、ゲームに夢中になり現実と空想の区別がなくなりつつあるように感じ、恐ろしくなります。
 生活場面では、家庭の中と社会という外の世界の区別ができないように感じるのですが、あなたはどう思われますか。テレビ番組も多くが悪いことを紹介しているようで、なじめません。半分以上の番組内容を、生活の中で見かけた良い事例にしてほしいのですが無理なのでしょうか。受信料を負担している者としては、ぜひお願いしたいことです。
 今は、身の周りに物がありすぎます。子どもは大人の心で変わります。質素倹約を心がけましょう。愛情を注ぎながら、子どもに顔を向けてしつけをするのです。社会体験、自然体験、生活体験と読書をさせましょう。