風の館からの便り(つれづれなるままに) No.221
                                                                           
  2012年6月19日(火)
       論語より(その24)

 「子曰 君子博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫」

 「しいわく、くんし、ひろくぶんをまなびて、これをやくするにれいをもってせば、またもってそむかざるべし。」

 親子でいっしょに声に出して読んでみましょう。覚えたら、それから意味を説き聞かせていけばいいのです。手っ取り早くするのではなく、やり遂げる苦労の中で感覚が身についてくるのです。
 意味は「世の中にはたくさんの本があるけれど、どんな本でも、まずは読んでみましょう。ただ、本に書かれていることが全部正しくてよいことだとは限らない。だから本を読み終えたら、その中でよいと思ったことだけをしっかり覚えよう。そうすればかしこい人間になることができるよ。」
 ずっと昔のことがわかるのは、その当時の人が石版や紙にできごとを書き記してきたからなのです。 今から約5,000年前にエジプトでパピルスという草を使ってつくられたのが紙の元祖だと言われています。やがて中国で今の紙に近いものがつくられ、15世紀に活版印刷という技術が発明されると、本がたくさん作られるようになりました。
 今、日本に残っている一番古い本は、聖徳太子が7世紀に書いたといわれるものです。 

   2012年6月20日(水)
    子どもの心を育てよう


・勉強のやる気(向上心)
 どこでつまずき、今何ができなくてやる気がなくなっているのか。親として、教師として、それぞれの立場から子どもを見て手助けできることを見つけ、すぐ支援の手をさしのべましょう。
 できないのは子ども自身の責任かもしれませんが、それをしっかり受け止めてやれていない大人であってはいけないのです。子どもは自分の苦しみを共にわかってくれる大人を信頼し、しっかり話を聞くようになります。信頼感を持たない子どもは、話が聞けないのではないでしょうか。

・相手のことが考えられる心(いたわりの心)
 学校では、道徳や人権教育の学習を積み重ねていく中で、子どもの心は育っていくように取り組みがなされています。家庭の中でも親から働きかけがなされているのでしょうか。一人ひとりの子どもの心の育ちはそれぞれ違っていますが、本人が自覚し自分のふだんの生活をふり返る中で、気づき、より深く考えを進められるようにするのです。学習でうまく受け答えができるだけでなく、心の中からの叫びとして相手のことを考え自分は生活できているかふり返らせたいものです。

・生活リズムを規則正しく
 学校からの保健たよりを見ると、子どもの生活リズムに課題がある児童もいます。夜遅くまで起きていることにより、次の日の学習に集中できないで話を聞き逃している子もいるみたいです。参観日や懇談の日だけでなく、担任の先生と緊密に連絡を取り合い、わが子の様子をしっかり見聞きし、声かけができるようにしましょう。