しもだ梨園(鳥取) |
しもだ梨園は、鳥取市南部の鳥取市佐治町津無地区にあります。岡山県境近くで、数年前の合併前は佐治村といわれた山間地です。 平坦地が少なく、梨園のほとんどが南面の傾斜地にあります。標高200m前後あり、冬は、豪雪にみまわれることもあります。そうしたなかこの地域は、今なお鳥取県内有数の20世紀梨生産地となっています。 これは、山腹の南面の緩い傾斜地が梨園の適地とされ、肥沃な土地と昼夜の温度差もあって、高品質な梨ができるためです。 梨農家の人一倍の努力もあります。土地が少なく梨園も数かに分散、傾斜地で作業能率も低いなか、長年梨作りが続いています。 |
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当園は、夫婦二人の家族経営すの小さな梨園です。20世紀梨を柱に30年、4月の人工交配期には地元の応援隊の力を借りて、梨を作り続けています。 約100mの標高差の中に3か所の梨園があります。収穫時 期の早い、遅い品種を区分栽培し、わずかの 開花 、成熟時期のズレを生かして収穫時期を長くしています。 南面斜面は、台風被害が大きい半面、山の落葉、腐葉土から不断に水分と栄養素が供給されています。山沿いの豊な土地の利を生かし甘くておいしい大玉生産を心がけています。量より質を目標に、剪定で枝数を減らし日照を確保しています。 20世紀梨は、100年超の歴史のある稀有な梨ですが2000年頃を境に、鳥取県では大きく進化した。当園も進化中です。 |
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20世紀梨の生産に2大ネックがある。人工交配と梨の大敵黒班病です。 昭54年、ある農家が自家結実する梨を発見。発見者の名を冠し、おさ20世紀と命名され人工交配から解放される目途がついた。そして、平2年、(独)果樹研究所(つくば市)が黒班病に強い、ゴールド20世紀を作り、1999年には、県園芸試験場と果樹研究所が共同で両方の性質をもつ究極のおさゴールド20世紀を完成させた。農薬散布が抑えられ、農家、消費者双方にメッリトをもたらした。当園でも近年中におさゴールドに変わります。一方、国の果樹研究所は、2001年あきづき、2003年王秋梨と、素晴らしい梨を世に出した。究極の20世紀梨、おさゴールドを完成させた鳥取県では、鳥取大学が2006年秋栄(アキバエ)、鳥取県園芸試験場が2008年新甘泉(シンカンセン)など優秀品種を発表した。当園でも増殖中です。 |
しもだ梨園
〒689-1307鳥取市佐治町津無48-2
下田 章則
TEL&FAX 0858-88-0823
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