親指、人さし指、中指の3本を使って、豆を1個ずつ、つまんで動かす練習をする。初めは、ゆっくりとていねいに、きちんとつまんで皿から皿に移動させる。左から右へ、そして右から左へ。約30個の豆を上手につまんで移動させることができるようになったら、10個移動させた後、同じように3本の指で鉛筆をつまんで10までゆっくり唱えさせ、また10個移動させ、えんぴつをつまんで10まで数えることを繰り返すのである。
指でつまむ力をつけることができた人は、はみ出さないようにして線を引く練習に取りかかりましょう。つまむ力をつけていない人がやると、苦痛を感じ途中で投げ出してしまいます。あせらず遊び感覚で豆をつまんで指の力をつけましょう。
ひょっとしてあなたも必要なのかも。和食を食べる時、箸をうまく動かせないと感じた人は、子どもといっしょにやってみるのもいいですよ。
文字を教える前に、手の動きをしっかり練習することのできるプリントをつくりました。
点線の枠の中に、4Bの鉛筆か、好きな色のクーピーではみださないように線を引いていくように指示します。
やくそくとして、線の動き方は指導者がきちんと指示します。子どもの自由には任せない。また、はみだしても消しゴムで消してやり直しはしない。やり直しがない状態がいいのです。そのためにもあせらず、ゆっくりでいいことを伝えるのです。
うまくいかないと思った子は、再チャレンジできるように話しておくのです。書いたすべての用紙をファイルにとじておきます。ファイルを見ていくと、その子なりの課題が見えてきます。早くするのではなく、はみださないようにゆっくりでいいことを子どもにきちんと伝えましょう。それでも早くしようとする時は、その子の周りの大人の姿を見てください。大人の姿勢に解決すべき課題があると思われます。
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