因幡薬師霊場会の起こり

  我が国の薬師信仰は、仏教伝来と共に始まったとされています。聖徳太子は父君(用命天皇)の御病気平癒を願って法隆寺を建立。また、天武天皇は、皇后(後の持統天皇)様の難病の際、薬師寺を建立(680年)され、薬師三尊をお祀りするとたちどころに平癒されたと伝えられております。
 ここ因幡国は、行基菩薩が東大寺大仏殿造営にあづかる前、八上郡片山村(現、鳥取市)に薬師如来をお祀りしたのが最初のようであります。
 時代は下って、平安時代の長徳年間(995~999年)現、鳥取市賀露の海から引き上げられた薬師如来を鳥取市菖蒲の地に、お祀りしたところ、霊験あらたかと評判になり、信仰が広まったと伝えられております。
  時の国司・橘行平はその薬師如来を京都に持ち帰りましたが、因幡全域で薬師信仰は益々盛んになり、各地に今も数多く祀られてたおります。
  立派な文化財と篤い信仰心を後世に伝えて行きたいと、昭和59年(1984年)因幡薬師霊場会が26寺院でもって設立されました。 途中、平成12年に3寺院、平成15年に1寺院が加わり、現在では、30寺院の霊場寺院で構成されています。平成25年には設立30周年を迎え、盛大に式典も行われました。