遠征記リーグ

農三 青木健浩

 今年のリーグは五月の半ばに鳥取の千代コー卜、布勢コート、鳥大のコートで行われた。昨年男女共、二部に昇格したばかりで、初の二部という一つ上の層で戦うということに不安を抱いていた。その中で鳥取の慣れた会場で試合をできることが救いであった。

 初戦、岡理戦を藪下・阿部、水上・岸川、田中・青木、中安・原口、石井・田中誠の五ペアで挑んだ。岡理は決して強い相手ではない。実際、藪下・阿部と田中・青木がすぐに二勝し、もう一ペアの勝利を待つ展開となった。しかし、水上・岸川は、岸川が舞い上がってしまい何もできず、中安・原口もG4-1からまくられ、隣のコートで試合をしていた石井組も「勝たねば」という重圧に自滅してしまった。結局2-Bで岡理に敗れた。しかし悔やんでばかりもいられない。次の広工戦に向けて気持ちを入れ替えていこうとみんなと話し合い気持ちを切り換えた。

 広工戦は気分を新たに、そしてチームに勢いをつける為に塩見と一年生の田中功一を起用した。一番の塩見・誠が相手を倒すと続いて陽助組も相手を倒し、一気に二勝を挙げた。二番に出た中安組も、なんとか勝ちを収め、三勝することができた。水上・功一組と藪下組は敗れたものの広工に辛勝であった。

 徳山大戦は相手が三ペアしかいなかったこともあり、後藤・阿部、中安・原口、塩見・誠が試合をすることになった。後藤・阿部が中之前組にGカウント3で敗れるものの残りのペアが勝利し、C-1で勝つことができた。

 次第に勢いに乗ってきた鳥大は、ここでもう一つ勝って明日に望みを繋げたいところだ。

 次の福山大戦、鳥大のオーダーは水上・功一、藪下・阿部、陽助・青木、塩見・誠、中安・原口だった。一番水上組は功一の元気さが目立ったが、盛重・今岡にG2で惨敗し、二番藪下組も大将の松井・三谷にG2で敗れた。しかし、ここから陽助組、塩見と勝利し五番の中安組も勝利を収め福山大にB-2と勝つことができた。

 次の日リーグ団体の東亜大戦が午前中にあった。一番水上・功一、二番塩見・誠と共に粘る試合をするものの一歩及ばずG3、2と敗れてしまった。追いつめられた鳥大だが陽助組が大将の加納・中川を1で下し、藪下組、中安組と共に相手を圧倒し1、0で下した。

 結果としては四勝一敗で二位、残念ながら入れ替え戦にはいけなかったが来年こそは一部昇格を目指して頑張って欲しい。

 一方女子は、二つの大学が棄権し四チームで行われた。初戦の就実短大戦、佐藤・菅谷、須田・福間、山本・花田で挑んだ。佐藤組が敗れ、須田組が勝ち、三番勝負で山本組が2で敗れた。

 続く山大戦も同じオーダーで挑んだが0-Aで敗れた。

 最後の島大戦は一番山本・花田組が福田・樋野組と競り合うもののファイナルで敗れるが、続く須田・福間組が上野・梶原組に逆にファイナルゲームをものにし、勝利を収めた。

 女子は一勝二敗で三位、来年は男子同様もっと力をつけて来年こそは一部昇格を目指して欲しい。

 個人戦では、一回戦を突破したのが、間野・本田、藪下・青木、中安・後藤、徳重・木村、塩見・阿部の五ペアだった。この内三回戦へと進んだのが、藪下組と中安組だけであった。中安組は広工の西村・安部を倒しての32入りであった。

 続く三回戦は藪下組は岡商の藤旗・生本組と、中安組は吉備国の柿本・丹下組と対戦した。藪下組は2で勝利したが、中安組は0で敗れてしまった。

 四回戦の相手は、広経の落窪・樋原組であった。開き直って思い切った攻めが効いたのか1で倒し、準々決に進んだ。

 準々決の相手は中安組を破った柿本・丹下組であったが、この相手も先に攻めることで自分達のぺースに持ち込むことができ、2で勝てた。

 準決の相手は吉備国の林原・若林組で今回の優勝候補だ。ゲームがもつれてファイナル5-3でリードしていたが、そこから4ポイント連取されて惜しくも敗れてしまった。結果三位であった。

 一方女子は、森本・花田、山口・河崎、佐藤・菅谷の三ペアが勝ち上がったが、二回戦を突破したのは、シードの須田・福間だけであった。

 三回戦は岡理の正木・荒牧組であったが、二人とも普段よりも少し動きが固く、本来の自分を出せないまま2で敗れてしまった。非常に惜しかったと思う。

 この大会からシングルスが導入され、来年からは本格的にリーグの団体戦に取り入れられるようだ。

 あっという間の四日間であったが、総合的に見れば、やはり課題の多く残る大会だったと思う。普段の事が全て試合に出るんだということを忘れずに練習に取組もうと改めて思った大会だった。