中国五大学学生競技大会

工三 松本直樹

 今年の五大は七月十一、十二日、島根市営球場で行われた。

 七月十日、山陰本線にゆられながら島根入り。そのままコートに直行すると他大学はすでに熱の入った練習を行っていた。それに刺激されたのか、一息つかぬまに各自がコートに入り合練が始まった。心地よい緊張感の中、気合いの入った練習が行われ、明日の試合に向けていいスタートがきれたと思われたが、そんな気持ちにまさに水をさす出来事が、その日の夜、雨がふりだしたのだ。晴れてくれと祈るような気持ちで早めに床についた。そしてむかえた七月十一日、起きてみると雨はやんでいなかった。一応、コートまでいったのだがやはり中止であった。とりあえず宿に帰り解散となり、各自次の日にそなえた。

 そして向かえた次の日、昨日の雨がうそのようにやみ、絶好のテニス日和となった。しかし、この日だげですべての試合を消化することはできないので、団体戦は点取り戦となり、個人戦はなくなってしまった。またこの試合結果は公式には記録されないこととなった。そうは言っても試合が始まってしまえばそんなことは関係ない。

 男子の一戦目はライバル島大戦だ。最初の二本はあっさり勝ったものの、つづく河盛・田中組が相手の大将ペア祝部・三上組に2-Cで負けてしまい、つづく中安・原口組も園山・中沢組にファイナルで負けてしまう。しかし最後はこちらの大将ペア藪下・青木組がきっちりC-0で勝ちなんとか初戦をものにした。

 続く二戦目は、リーグ優勝の広大戦だ。しかし広大も四年生がぬけ、その時のフルメンバーではない。そのあたりに勝機をみいだしたいところだったが、結局2-Bで負けてしまう。

 しかし、五大は総当たりのリーグ戦なので、少しでも上をめざし、気持ちを入れかえて次にのぞむ。三戦目は、強豪ペア古木・吉國組をようする山大戦だ。古木・吉國組以外のペアに何勝できるかがポイントとなった。2-1でむかえた四本目、河盛・田中組と網永・宇薄組の試合はファイナルまでもつれこみ、何度かマッチポイントをにぎるも結局3-Cで負けてしまう。つづく水上・阿部組も古木・吉國組に負けてしまい、二敗目を喫した。

 いよいよ最後の岡大戦、ここでのポイントは河盛・恵良組であった。試合自体はB-1で決まっていたのだが最後にのこっていた河盛・恵良組が、ファイナルの6-0となり六本マッチをにぎった。ここからが長かった。「もう決める」と言いながらポイントされつづけ、結局そのまま負けてしまった。しかし、この五大の中で一番印象にのこる試合であった。

 続いて女子、一戦目は広大戦だ。一本目、須田・福間組は初戦ということもあってか、かたさものこり0-Cで負けてしまうが、二本目、涌嶋・山口組が藤村・松浦組をやぶり勢いにのる。しかし、続く森本・菅谷組はO-Cでやぷれ、初戦をおとした。

 続く二戦目山大戦、二戦目ということもありかたさもとれてきたが結局1-Aで負けてしまう。

 三戦目、ライバル島大戦は相手にオーダーをはずされてしまい、1-Aで負けてしまった。

 最後の岡大戦、涌嶋・山口組はC-0と安定した試合をみせ、続く山本・花田組が1-Cで負けてしまうものの、須田・福間組がC-2で勝ち遂に一勝をあげた。

 結局、男子二位、女子四位という結果で五大をおえた。今回の五大は雨で個人戦が流れてしまい、多くの部員がいるうちの大学は試合をできない部員がたくさんでてしまった。しかし、その分の力を応援にまわしすばらしい応援ができたと思う。今回の結果は選手たちのがんばりはもちろんだが、部員みんなでえたものだったと思う。