三地区

工三 水上貴紀

 四月中ごろ、リーグの一週間前に山口で三地区があった。

 リーグが次の週ということで参加者が少なく、男子六人精鋭!?植さん、浜口さん、水上、サム、青木、ヤブで車での遠征となった。山口まで植号と浜号の二台で三人三人にわかれて乗車。ドライバーは植さん、浜口さん、そしてぽくで、ローテーションで運転した。山口は遠かった。遠いことは確かだけど、かなりつらかった。というのは最悪の場合一台に三人乗ってるわけだが、二人が熟睡してしまうという好ましくない状態があって会話がないため時間がたつのが遅く、眠いからだった。

 どうにか山口に到着。団体戦の初戦は第一経済E。この試合の鳥大の悪いところを代表するような試合だった。もう触れることも嫌なぐらいに。しかし、この大敗で得られたものがあった。

 試合が終わると宿に帰り、そっこうミーティング。一番心から思ったことは「向かってゆく気持ち」。こいつを六人とも胸にしまい、秋吉台へGO!気分転換に秋吉台に行った。

「自然っていいね。」「岩ばっかりやん。」「あそこの林まで行こう。」「え〜むっちゃ遠いんちゃうん。」「お前ら三人岩から首だせ。」「脱げ!」秋吉台の売店に秋吉台の岩からできたビソ詰めのいろいろ願いのかなう石があって、ぽくは二年三人にプレゼント-させられた-。「その代りリーグ勝てよ!」との条件つきで石を買い与えた。(後にリーグではみごと勝ちをおさめて二部昇格をする)そして温泉にも行き、鍾乳洞にも行き、リフレッシュした。

 そして個人戦!団体戦での教訓を生かすべくいどんだ。結果、藪下、青木はベスト三十二。水上・阿部ベスト六十四。しかし、水上・阿部組は一勝もしてない。相手の棄権で、最初にあたったのが第ニシード。まあそれぞれ団体戦での教訓を生かせた試合をしたと思う。

 帰りの車もみんな疲れていて、ドライバー以外はねるは、工事してるとこがあって一〇分以上動かんはでとても疲れた。なんとか鳥取に到着。こうして男六人旅は終わりを告げた。

 この遠征で、この六人が持って帰ったのは、お産物だげでなく、大きなものを持って帰ってきたと思う。僕はリーグで勝てたのはこの六人の三地区があったからこそだと思いこんでいる。この遠征に参加した人にはこの日のことをいつまでも忘れずにいてほしい。