西日本学生選手権

工三 浜口高明

 今年の西日の遠征記を「おーええよー。」と簡単に引き受けたのはよかったのだが、試合の日からだいぷ月日が過ぎていてあまり詳しくは覚えていない……というよりも自分の成績があまりにも不甲斐無なさすぎたせいで、思い出したくもないのである。そーです。団体、個人ともに、最悪だったんです。もう情けなかったんです。ペアの植君には悪い事をしましたね。だから忘れたいんです。でもそんな事は許されるわけがないので、今大会の事と合わせて、みんなが西日に参加すればこんなメリットがあるんだゾ、お金ではかえない何かを得ることができるんだゾ、という事を書いてみようと思う。

 まず大会名のごとく西日本の大学を代表するトップレベルの選手が出てくるのだ。(当たり前!)だから、中国でも上位の広大や山大も初戦か又は、二、三回戦で姿を消してしまうことが多いのが事実である。(だから何?)そうです。以前はリーグ戦で強そうにみえた彼らが目立たなくなってしまい、平凡に見えてくるのです。ここが狙いなんです。この大会の後の中選では他大学はそんなに強くないゾと思えるし、自信を持って望めるわけです。勝てるかもしれない……。

 だから今の現役生諸君、この遠征に行くんだ!

 さらに、関西学連の一部校同士の試合も見れ、中国と名のつく遠征にしか出たことのない者にとっては、これらの試合を見たとたん、胸を熱くし、”片時も目を離せなくなる”だろう。(もちろん自分たちの試合も熱くなることまちがいなし!!)ていうか、試合を見ることが勉強になるのです。とにかく視野を広げるのです。井の中の蛙ではいけません。

 だから今の現役生諸君、お金をためるんだ!そう、エンゲル係数の高いあの河盛でもがんぱってバィトして(借金はしたが)行ったんだゾ。

 でもね、もし、一、二回戦で負けたら?…。

 大丈夫、大丈夫、何が起こっても大丈夫。心配いりません。この西日にはオープン戦という二日目(ベスト16)に勝ち残らなかった大学が参加できる本戦とは別の大会があるのです。これが大会参加意識の向上を図り、マンネリ化しつつある学生大会に刺激を与え、大会をより一層盛り上げるのです。(こういう主旨でできた。)そう、あと個人戦だげじゃないんです。試合はできます。どうですか、現役のみなさん、行く気になりましたか?

 話は変わって試合のほうの印象というと、河盛・阿部であるが、初参加から気負いすぎたのか、動きにかたさが見られた。

 河盛の打った球は味方のベンチまで飛んできてホームラン。ミスが多い試合であり、もう少し球持ちの良さがほしい所。がんぱれ。それから柳本・青木組の試合は五大で自信をつけた柳本が青木と非常に良いコンビネーションであった。二次戦(アゴラ33号結果のぺージを参照)をGO‐3からG3‐3と追いつき、これはイケるかと思った。しかし、二人のエソジンがかかるのが少し遅かったようでG5‐3で惜しくも敗れた。そして、中安・品川組の試合であるが、オープン戦では、一試合ごとに調子をあげていき、この大会で自信をつけたようであった。この経験がやはり、この大会の後の中選個人ベスト16につながったのだ。また、牧田・福間組の試合は見れなかったのだが、相手は松蔭女大、そりゃ今は無理だ。しかし、トップレベルのチームと試合をした経験を忘れないで、今後に役立ててほしい。というわけで以上が西日の遠征記でした。

 えっ、浜口・植組の試合はどうだったかって?聞いてないかもしれないけど書かせていただきます。大学対抗戦、個人戦は先に述べた通り、何事もなかったようにサラッとやられたのですが、オープン戦は違いました。神戸学院大戦、G0‐3とリードされた後のチェンジサイドでベンチに戻ったとき、起こりました。……このままではやられる、いつもといっしょやん。しかーし、今日は違うんです。違ったんです。何が違ったのかというと、そうなんです。風の強さがいつもと違ったのです。(そーなんかい。)風上、風下がはっきりした強風の中での試合で、重々しい雰囲気の中、「次、下(風下)やろ、得意やから。」と自分が植に言った言葉に品川さんが「下ネタが得意なのか。」と冗談を言ったのです。これがきっかけで、ベンチの雰囲気がガラリと良くなり、浜口・植組も開き直って一気にやっちゃいました。試合後のミーティングでも、マッキーが「ペアを使ってうまくやっていた。」と、いってくれたときは自信がもてた。とにかく、試合をしていないベンチの人に助けられたみんなで勝ちとった勝利でした。来年度は、今回この経験をした者たちを中心として積極的にみんなで参加し、一つでも多くの勝利をもたらしてほしい。日々是鍛練!!努力なしでは前進なし!!

 今後の活躍を期待する。

 おわり