西日本学生選手権

工三 品川公春

 7月29日〜8月3日にかけて、出雲・松江において西日本学生選手権が行われた。ここ何年か西日には出場しておらず、うちの大学が出場するのは、たぶんとても久し振りなことだろう。少しでも多く大きな大会に参加しようと考えていた今シーズン、幸運にも西日が島根で開催されることを知り、かなり前から部員には参加を促していたつもりであったが、実際出場したのは全部員の半分にも満たない人数であった。この時はさすがに自らの力の無さを痛感した。これは、ここ数年大きな大会に参加をしていないので、「自由参加」という形が、「参加した方がいい」から「参加しなくてもいい」という消極的な考え方に変わってしまったためであろうが、こういう考えは早く捨てて、来シーズンからは是非多くの大会に多くの部員が参加するようになってほしい。遠征費は結構必要となるが、そのお金以上のことを誰しも学ぷ事が可能、財布は泣いても心で笑えるはずである。

 前置きが長くなったが、本題に入るとしよう。初日、華々しい入場行進も行われた開会式があり、二日目から試合は行われ、最初は大学対抗戦で、試合は男女共3ペアの戦滅の方式で9ゲームマッチで行われた。

 男子は、山本・吉村組、浜口・品川組、有田・植組で初戦の姫路獨協大戦に臨んだ。最初の山本・吉村組は、いい所もあまり出せずにG1-Dで負けてしまった。本人達にとって慣れない雰囲気、慣れない(出雲の)メインコートということもあり、あっという間だったと言っていた。しかし、試合を見る限り全く勝てない相手ではなく、むしろ普通にやれば勝てる相手だった。二番目の登場は、浜口・品川組であったが、粘りもむなしくG4-Dで惜敗。このチームでの頼れるペアが負けてしまっては残る有田・植組も、相手の勢いに押し切られる形でG3-Dという結果だった。ただし、この試合で有田は、いつも以上の力を発揮し、何かつかんだ様であった。

 女子の方は一回戦、甲南大と対戦した。かなりの緊張の中、善戦したがG2-Bで惜敗した。

 次の日、男女共一、二回戦で敗れた大学により、点取り方式のオープン戦が行われたが、男子も女子もいい所があっても、なかなかチームの勝ちまでには至らず大学対抗戦を終えることとなった。

 気分も新たに臨んだ個人選手権、男子は、当日やってきた3人を加え、僕が退き応援にまわった(これはなかなか悔しい事だ)。しかし、男子4ペアはどこも覇気が無く、どこかもどかしい終わり方だった。それとは逆に女子は現時点での実力を出しきれたような気がした。松本・松本組は、一回戦兵庫教育大と対戦。自分達のテニスを展開し、GD-0で見事西日本一勝目を挙げた。続く二回戦は、松蔭大の強豪ペアと対戦し、G0-Dと完敗はしたが、少なからず満足感の持てる結果だったであろう。また、村田・福長組は、一回戦帝塚山短大との対戦であったが、これは大接戦となった。ラリーでは先に攻め、村田の深いボール、そこから返ってきたチャンスポールを福長がたたく。これは、完全に「テニス」になっていた。よく数年でここまで成長したものだと感心させられた。だが、試合の方は、相手に粘り負けし、G4-Dという結果だった。牧田・平川組も試合では、牧田が長いラリーに粘り勝つ場面、平川がポーチポレーを決める場面などもあり、試合に負けはしたが、まだまだこの2人は磨けば光る好素材であると思った。野山・吾郷組の試合はあいにく見られなかったが、この2年生4人で一丸となってこれからも頑張って欲しいと節に願う。

 この大会、終わってみれば確かにほとんど勝てなかった。だが、諦めてはいけない。過去輝かしい戦績を残したOBの方々も影で応援してくれているし、誰よりも勝ちたいと僕達自身が思っている。だから、今は前を向いてやるしかないと思う。そうすれぱ自ずと結果はついてくるはずである。