西医体遠征記

医一 森浩一

 ”来年こそはたくさん部員を入れ、自分も一生懸命練習して何とか勝っていきたい。”前回の平野さん筆による西医体遠征記の最後の言葉である。

 平成元年度の西医体は、兵庫医科大学が主管校となり、かの有名?な神鍋ローンテニスコートで行われた。そして、今年も例年通り雨の降る日があった。人数は8名と、去年を2名も上回り、平野さんの努力によって、何とかもち直せる気ざしが見えたかに思えるだろうが、内容的には去年をも下回る戦力だったにちがいない。団体戦は本来、5ペアで勝負するということになっている。ということは必然的に、勝つ為には一試合に3ペアが勝たなければならない。ところが、4ペアの内1ペアは僕と、臨時に呼び出した僕の同級生のペアであった。このペアに関しては、まずは後衛となった僕の力不足により、ぽとんど勝つことはない。結局は米子の方々の頑張りが勝敗のカギをにぎっていることになる。

 予選リーグの結果、敗戦につぐ敗戦で予定通り?予選落ちとなった。山本康孝さんと橋本さんはともかく、この四月からあちらで入部したという三上さんには荷が重すぎるように思えた。彼は実質的にはブランクの長さにおいて僕より悪条件で入ったにもかかわらず、初めから勝つことを要求され、それについてきている。何とも頭の下がる思いであった。

 個人戦については、雨の為、宿泊代の関係で既に僕のペアは敗退したので先に帰ってしまい詳しいことは分からない。ただ、橋本さんと殿本さんは私用で帰ってしまわれ、期待の山本・山本組はいつものように?長雨にいや気がさして棄権、三上・平野組も晴れたその日の内に敗退したということである。

 最後に、この大会の二週間くらい前にあった中四(中国四国医科学生軟式庭球大会)と比べて、うちの部員の雰囲気が何となく違っていて、何かが欠けているように思えたのは僕だけだろうか。まあ、それはともかく、来年は団体戦に貢献できるよう練習をして勝ちたい。