中国五大学学生競技大会

農三 森田義明

 第三十九回中国五大学学生競技大会は、七月九・十日に男子は島根大学テニスコート、女子は楽山テニスコートにおいて行われた。今年は天気は良かったものの、二日間とも風が強く、選手を悩ました。

 男子団体戦は、五ペアの戦滅戦で行われたが、初戦の島大戦、O-Dと昨年同様の完敗を喫してしまった。それもAチームである森田・糸川組、山本・下前組が相手の四、五番手に簡単に敗れ、大野・中村組は、竹本・梅木組をリードしていながらのファイナル負けといった試合内容で、この島大戦でチームの勢いが失われてしまった。

 続く広大戦。初戦の沈んだ雰囲気のまま、四ペアが次々と敗れる中、山本・下前組が、唯一強気のテニスで勝ち残った。これで勢いにのった山本・下前組は、二、三、四次戦をいずれも1で一気に勝ち進んだ。そしてむかえた最終の五次戦。相手は、一番の西村・佐伯組であったが、これも3-2とリード。これは、昨年の山大戦の再現か、と思わせた。しかし、ここからあと一本を取ることが出来ず、ついに力尽き逆転負け。大きなチャンスをのがしてしまったのである。

 次の岡大戦も、勢いにのる山本・下前組が、高吉・末久組に勝利を収めたにもかかわらず、他四組は、あっさり敗れてしまい、またもや一次戦1-4。これでは、層の厚い岡大には対抗できない。結局、山本・下前組の頑張りも及ばず、三次戦で止められてしまったのである。

 残すは山大戦である。ここで負ければ、全敗となる森田・糸川組は、やっと開き直り、又、相手の不調にも助けられ、ようやく一次戦を勝つ事が出来た。他の組もやってくれないかと期待したが、大野組、片山組は最後まで勝てなかった。ここで日沈となり、残りは二日目に持ちこされた。

 その二日目。橋本・山崎組は敗れたものの、前日から絶好調の山本・下前組は、互いにマッチを握りあう接戦をものにし、2-3で三次戦に入った。ここで、森田・糸川組は勝ったが、山本・下前組は、寺園・斉藤組に、まともに打たせてもらえない内容で敗退した。そしてむかえた三次戦。相手は、寺園・斉藤組、前半は強気の攻めをみせ、3-1とリードした。しかし、これを勝てばという気持ちが、プレッシャーに変わり、結局逆転負けを喫してしまう。

 結局男子は、一勝も挙げられず、五位に終った。この大会を通して、主将としての自分のテニスが、全く自信の無いテニスであり、これが他のメンバーに不安を与えたのであろう。今回活躍した山本・下前組は、練習の時と同じテニスが出来たし、他の者も練習ではいい球を打っている。それが試合で出来ないのは、やはり気持ちの問題ではなかろうか。

 女子については、会場が違った為、見ることが出来なかったが、二位という大変良い結果であった。女子は、人数こそ少ないが、それだけまとまりもよく、団体戦で勝てる雰囲気になっていると思う。女子については、新入部員を入れて、良い雰囲気を継続させて欲しい。