リーグ優勝大会

教二 樋口文子

 今年のリーグ優勝大会は、山口大学及び維新コートにおいて、5月19〜23日に行われました。男子は、今年何とか一部へ上がろうと主将の森田さんをはじめ、4年生の先輩も団体メンバーとして活躍され、白熱した試合展開となりました。結果としては、入れ替え戦へもう一歩だったのですが、下市戦での山崎・松本組は、素晴しい好試合でD-4と逆転勝ちをし、団体戦のムードを盛り上げていました。

 女子は、去年2部から、ゲーム差で負けて3部に落ち、”今年は2部に上がらなければ”という気持ちがありました。試合は、2部で2大学、3部で宇部短、比治山女子短の2大学が棄権だったので、今年新しくできた4部に、鳥大が落ちる心配はありませんでした。

 まず、岡理との試合は、原田・八幡組がはずされ、樋口・頼田組と1年の松本・米村組が出て、A-1で、何とか1勝。試合の後、岡理の人が、「お願いします。」と言ってこられ、その時の素直な目がとても印象的でした。

 次の広女との試合は、A-1と快勝。原田さんは、ボールを大切に大切に打ち、八幡さんも確実にきめていました。1年生ペアも、体調を崩しながらも、よく頑張ってくれ、私達を盛り上げてくれました。

 雨で1日延びたため23日になった広女院との試合では、樋口・頼田組がはずされました。”必ず勝とうね”と、固い握手を交わした原田・八幡組でしたが、私達の分まで彼女達は、プレッシャーを抱えていました。そして、その気持ちが、応援しながら、痛い程わかりました。一生懸命、白分達のプレーをしようと努めていた二人でしたが、最後までその力は出せず、ジュースばかりの惜敗でした。

 結果は、岡理が棄権し、広女、広女院、鳥大が共に2勝1敗。2部に上がることは無理だと聞かされた私達は、6人で反省し、原田さんが声も出せずに、「ごめんね」と一言八幡さんに言い、頼田さんは、皆を気遣い、いつも以上に明るく振舞ってくれました。「もう一度一からやり直そう」とうなづき合って、私達は、お弁当を食べることにしました。すると突然、先輩が走って来られて、「2位だ。2部に上がれたぞ。」と。一瞬、4人とも何のことだか、何が起こったかわかりませんでした。自分達が、鳥大が二部に上がれたと、そうわかるまでに、随分時間がかかった気がします。それからは、もう何も言えず、ただただ涙が止まりませんでした。3部に落ちたあの時から、ずっと今年のリーグに向けて、「2部へ」という言葉を聞くたびに、プレッシャーだけがどんどんふくらんで、4人共、口には出さないけれども、ずっと考えていたのです。このリーグの2,3週間前から、皆緊張して、それがよくわかったので、とても苦しかったのです。その中で、1年生も1年生らしくプレーしてくれて、彼女達の存在は、とても大きかったと思います。1年生がいてくれたから、2部に上がれたのだと思います。今は2人共、それぞれ違う大学生活を送っていますが、いつまでも私達の大切な後輩です。

 帰りの汽車の中、益田を通る頃、佐々木さんの事を考えていました。益田駅での停車時間はどれくらいだろう。電話はできないだろうか。すると、たった2分間の停車時間、しかも私達が乗っているかどうかも定かではないのに、益田駅に佐々木さんの笑顔が待っていたのです。すごく嬉しくて嬉しくて、佐々木さんの笑顔が、たまらなく嬉しかったです。

 最後に、女子について言えば、2部で2大学棄権があったため、入れ替え戦もなく、3部から2大学上がれて、幸運だったと思います。

 来年は、男女共、1部を目指してより一層頑張りたいと思います。