三地区学生軟式庭球選手権大会

農三 藤本貴久

 三地区大会は、4月28日〜5月2日まで、福岡で行われた。シーズン幕開けの試合であり、合宿を成功したという自信で、各個人かなりの気合が入っていた。しかし、その気合を押し流すように、雨にたたられた大会でもあった。

 一日目、途中から雨が降り、一回戦途中で中止となった。我が鳥大では、男子Cチームが、徳島大Aチームとやった。相手も2ペアで白熱した試合であった。一番手の片山・中村組はC-1で勝ち、Aチームを破るかに見えたものの、次の馬場・山崎組が1-Cで負け、2次戦で、片山・中村組も負けてしまった。山崎選手は、まだ新一年生なので、この負けをバネにして、大きく育って欲しいものである。片山・中村組は、気持ちのコントロールが課題であろう。馬場選手は、今年、昨年の悔しさをバネにして、大きく飛躍して欲しい選手である。

 男子Bチームは、東和大Cチームとやった。結果は、B-0で勝った。順当な立ち上がりであった。

 二日目、朝から雨が降り、試合が開始されたのは、午後からであった。男子Aチームは、熊本大Bチームと当った。相手は一ペアで、最初の山本・下前組が3-Cで負けたものの、次の森田・糸川組がC-3で勝った。二回戦は、岡理大Aチームであった。一番手、森田・糸川組が、高見・新田組に、3-Cで破れたものの、次のニペアがC-1でそれぞれ勝ち、一次戦で有利になった。しかし、二次戦は、日沈のため次の日ということになった。

 男子Bチームは、香川大Aチームと当った。相手もニペアで、一試合から白熱した試合が展開された。一番手の山崎・松本組は、勢いで相手を押し切り、勝利をもぎ取った。次の大野・藤本組は、ファイナルまで追い付いたものの、結局、先行することが出来ず、負てしまった。三次戦、山崎・松本組は、善戦したものの、2-Cで負け、前の試合が、大きく敵と味方に影響した試合であった。

 この大会を振り返って、女子チームについては、後一ペア必要なものの、後の試合に、大きな期待が現実となるのも近い事だろう。男子チームについて言えば、Aチーム、Bチーム、Cチームの差が、ぽとんど無くなっていると感じた。今までの様に、Aチーム三本あるいは、大将ペアに頼っている様では、よい戦績は望めないだろう。これからは、学内での競い合いから、より高いレベルに自分を押し上げて欲しいものである。

 又、全体的に、気に支配される試合が多いので、その気というものを、プラスαに出来る様に、これから、それらを支える技術と自信を得るために、練習の量と質を高めて欲しいものである。

 個人戦については、ここでは控えておこうと思うが、ただ、ドロー的に厳しい位置に、鳥大がいるので、今の状態から抜け出すためには、相当の努力が必要だろう。余程の覚悟を持ち、相手にぷつかっていく、チャレンジ精神が必要である。しかし、来年もほとんど同じ戦力であるので、今年以上の戦績を期待したいものである。