中国・四国選手権大会遠征記

工四 佐々木雅典

 本年度、最後の公式戦である第三十二回中国四国学生軟式庭球選手権大会は、十月二十四〜二十六日の三日間、松山において開催された。

 今シーズンは、三地区では、そこそこの成績を納めたものの中国リーグ男女二部落ち、中選惨敗と、近年にない悪い結果に終わった。鳥大軟庭部にとって中四大会は、最後の砦である。何としても奮起し、鳥大の名を少しでも残し、今、最も必要な活気を取り戻すためにも期待された大会だった。

 大学対抗戦、男子はB・Cチームと一回戦負け、さてAチームは、一回戦、対広島大Eチームとの、試合から苦戦。相手はニペアであったので、一次戦にはずされた我が佐々木・飯塚組は、応援に専念していた。ところが、竹谷・糸川組が負け、アップもほとんど出来なかった我がペアは、何とか、止める事が出来、勝つには勝った。しかし、チームの意気は、全く上がらない。一、二回戦は、きちっと三コロで勝ち、勢いをつけていこうと、考えていながら、このざまでは、上がろうはずがなかったのかもしれない。

 二回戦、愛大Bチームと当たり、佐々木・飯塚組が二次戦まで残ったが、期待に答えられず、敗れてしまった。本当に情けなかった。砦が崩れたのである。この対抗戦で長川・安治組、竹谷・糸川組が自分に負けている姿しか見れなかったように思う。もっと自信をもって、もっと向かっていけ。

 ところで女子の方は、三人でAチームとして戦い、一回戦対高知大C戦では北川・岩尾組で二試合を勝ち抜き、二回戦は、井上・岩尾組が、二試合を勝ち抜き、三回戦、目標の山口大Aチームと対戦したが、井上・岩尾組は、3-1とリードしながらも逆転されて、敗れた。人数不足を時に感じさせた戦いだった。来年度は、いっぱい女子を入れる事!!

 次に個人選手権、男子は個人戦だけでも、と期待していたが、ほとんどが一回戦負け、特に長川・安治組(一回戦)、竹谷・糸川組(三回戦)は、3-1とリードして、自分たちのぺースで試合を運んでいながら、まくられてしまい。精神力の弱さを見せつけた試合だった。

 女子は、北川・岩尾組がベスト32、井上・前田組がベスト16と健闘を見せた。

 さて、我が佐々木・飯塚組は、というと、何を隠そう、(威張って言える事ではないが)自分は、まだ中四の個人戦で勝ておらず四年目にして、初勝利を目指し、個人戦に向かった。そして二回戦、ついに勝つ事が出来た。相手は、それ程強くはなかったけれどすごく強い相手に勝った時のように、非常にうれしかった。飯塚、ありがとう。この勢いで、相手の故障も手伝い、第ニシードを敗り、ベスト16に入った。

 今回の遠征を振り返って、鳥大軟庭部が現在、非常に苦しい状況になっていると痛感した。もがいても、もがいても暗いトンネルから抜け出せない感じである。そこで暗いトンネルが長いものか、短いものかは、今後の頑張り次第である。自分がみる限りでは、これから引張っていく一、二年生が真剣にテニスに打ち込んでおり、今後が楽しみである。

 目先の結果にとらわれず、決して、あきらめる事なく、とにかく一歩ずつ、前進していってもらいたい。

 OBその他、まわりの皆さん、じっくりといつまでも期待心を持ち、見守っていきましよう。