五大学大会遠征記

農四 前田聡美

 7月12・13日、岡山大学に於いて五大学学生競技大会が行われた。

 今回の宿は、岡山県人も知らない湯迫温泉であった。岡山市街からかなり離れた、店も自販機もほとんどない農村地帯に一軒だけあるホテルだった。壁に穴があいて外が見えたりひどいところだったが、五大学全部がここで、コートまでバスで連れていってもらえたことは良かった。

 五大学は、男子五ペア、女子三ペアの先滅戦なのだが、女子はニペアだけで臨んだ。女子は、最初山大と対戦し、柏板嬢の馬力にぶっとんでしまった。工ールを終え、オーダー用紙を見た私達は唖然とした。なめられとる。主砲、次砲を休ませて、若い連中を出してきたのだ。「私達おばさんだけど、こんな若い子たちには負けないわ」と思ったが、勢いが違った。応援の量と、攻めるしかないという若さが私達に欠けていたのだろう。守りに入るほどの技量を持っていないのに、彼女らが後輩であるという事だけで守りに回っていたのだろう。

 前日から曇っていたのが、とうとう昼をすぎて、雨が降り出してきた。しばらく待機していたが、皆がバスで何もない湯迫温泉へと帰った。時々、雨は上がっていたようだが、その日は中止となり、30分歩いてパチンコに行く者がいたり、かなり暇をもて余して、やたら疲れた。

 13日、まず島大とだった。昨日の雨で開始が遅れ、予定がこなし切れないので、全大学三対戦ずつということが決まった。私達はもう二敗していた。

 次は岡大とだった。北川・前田組は一次戦で負けてしまったが、井上・岩尾組が突然若返り、また男子の応援もあり、あれよあれよという間に三本回しをしていた。五大学が最後まで試合が出来ていたら、彼女達はヒーローになれたかもしれないのに、残念でした。

 男子は、コートが違うので試合を全く見ていないのだが、山大戦ではキャプテンの竹谷君が頑張っていたようだが、結局、正嶋・斉藤組に三本回しをされて、惜しくも負けてしまった。

 島大戦、広大戦も一次戦で2-4で、いきなり苦しくなり、三次戦、二次戦でそれぞれ負けが決まってしまった。

 やはりチームが勝つためには層の厚さが必要である。特に五大学、優勝リーグのように多ペアで戦う時はそうである。だんだん、クラブが小じんまりしてきたので、来年こそ、新入部員が沢山来てくれるといいのだが……。

 来年の活躍に期待しましょう。