西医体遠征記

医進二 山本英雄

 今年の西医体は、松山で七月二十七日〜三十日の予定で行われた。

 今年の戦力は、予選リーグを勝ち上がれるかどうかというような過去何年間のうち最低であった。しかし、部員全員、どうしても予選リーグを勝ち上がる意欲で、合宿から必死にテニスにとりくんだ。合宿は、毎年の様に朝から夕方までだった。でも、内容というと、例年よりもはるかに声もよく出していた。合宿が終わる頃には、自信に満ちて頑張ったと感じつつ、はるか遠く松山に旅出った。

 戦績は、心配した通り、辛くも決勝リーグに進むことが出来た。決勝リーグの相手は、宿敵−長崎大学で、優勝候補であった。一番手は村上・山崎組で、G4−2で取り、二番手は岸・山本組が、あれよ、あれよという問に、相手の一番手をG4−0で下し、一気に勝ちかと思われたが、三番手石原・金田組はプレッシャーがかかったのか、打てばアウトで、本当にどうなるか分からなかった。最後は、相手の粘り負けでG4−2で取り、なんとか勝ってしまった。次の試合は、集中力を欠き、あっさりと負けてしまい、結果は昨年と同じベスト8だった。

 個人戦はそれなりに勝ち、松山を後にした。