中国学生軟式庭球選抜インドア大会遠征記

教四 藤原真由美

 第十三回を迎えた本大会は、十二月十八日、広島県立体育館に於いて開催されました。今年度鳥取大学からは、長谷川・塚田組、中川・大沢組、乗本・中尾組、藤原・小林組(男女ニペアずつ)がランキング上位に入り選抜されました。

 私は大会を前に体調を崩し、一時は出場を兄あわせようかとも考えましたが、小林さんとペアを組んだ時からこの大会に出場する事が二人の目標となっていましたし、今シーズンの総決算であると同時に、四年間の総決算とも言える大会だったので出場する事にしました。

 私達のリーグはランキング一位の面出・小田原組(広文短)と、藤原・間瀬組(岡山大)、藤原・小林組の三組でした。どちらの相手とも今季対戦していましたが、全敗。昨年この大会では、急にフォアが打てなくなるという後味の悪い試合をしていたので、とにかく負けてもともと、恥ずかしくない試合をしたいと話し合いました。

 面出・小田原組との試合は、私の持ち味であるくさい中ロブが攻を奏し、3-1でリードしながらあと1ゲームでのここ一本にペアの悪い面が出てファイナル負け。藤原・間瀬組との試合も長いラリーの続く試合で、内容としては競り合いながら、終ってみれば1-Cで負けてしまいました。接戦はしても決め手を欠く。二人がこの一年で克服できなかったものが何であったか、再認識できたように思います。

 乗本・中尾組は今季の活躍、そしてリーグの対戦相手を考えれば決勝トーナメント進出は固いかと思われましたが、横地・中田組(広島大)と対戦し、中田さんが足を負傷しながらも、横地さんの強打が爆発して敗退。

 長谷川・塚田組も実力では劣ると思われない杉山・金本組(広島大)に、彼らの一番悪いテニスで敗退。(来季、少なくとも団体戦で、こんなテニスはしてほしくない。)

 佐々木・大沢組のリーグは二勝一敗の三つどもえとなりましたが、坂井・福田(広島大)に0-Cで負けたのが響いて決勝トーナメント進出はなりませんでした。(中川君は実験のため、不参加。かわりに佐々木君が出場した。)

 近頃、中国学連全体のレベル低下が議論されますが、とりわけ女子にはその傾向が強いように感じます。昨年度、今年度のこの大会で、中国学連で選抜されたペアでも、招待選手に全く歯が立たない状態です。後衛の打つボールのコースの厳しさ、正確さ、前衛のボレー、スマッシュの確実さ、守備範囲(功撃範囲)の広さ、展開の中でのよみ等々……。どれも差を感じずにはいられません。

 どこの大学でも女子部員の減少は悩みのようですが、底辺のアップを計ると同時に、上にいる人間がどのように伸びていくかが一方での大きな課題だと言えると思います。誰も強いなどと思っていないだろうし、謙虚な気持ちで努力を重ねて欲しい。自分の力の安定を計る事がもっともっと必要なのではないでしょうか。

 前にも述べた通り、この大会に参加する事が私たちの一つの目標であり、昨秋から二人で本当に努力し、二人で伸びて本大会出場であっただけに、負けはしましたが大変満足しています。四年間、最後多くを感じた大会でした。

 来年もまた、鳥取大学から多数のペアが選抜されるよう、汗を流す事を厭わないで練習に励んで欲しいと思います。