中国・四国大会遠征記

工三 中川勝彦

 今年一年を締めくくる大会、中国・四国学生軟式庭球選手権大会が、去る十月十二・十三・十四日の三日間、松山市にて行なわれた。また、我々幹部としても最後の大会であった。何といっても今大会の目標は、一昨年・昨年と続いた男子チームの勝利を、今年も収めることである。それだけに個々に期するものがあった。

 さて、十一日朝、例のごとく例の急行で旅立つ。残念ながら授業のため、私と大沢君は遅れて出発する。チームの志気を盛り上げる点に欠けた一因であった。

 初日、我がチームは相手に恵まれ、すべてストレートで勝った。そして、八本がけというときになって、時間との関係が徴妙となったが、一番手、二番手のみ暗闇の中で行なわれ、いづれも勝ちを収めた。三番手の私は翌日へと回されてしまった。

 十二日、朝一番の試合も何なく勝って、広大Cにもストレートで勝った。

 次から準々決勝である。ここまでくれば、今までとは、実力も全然違っている。山大Aチームとの対戦では、中野・柿林組に三本回されそうになったが、佐々木・井口組の活躍により、次へとコマを進めた。

 次は四年生中心の広大Bチームである。過去、全てストレート勝ちと、勢いに乗っている。こちらも不動のオーダーでいどんだが、ストレートで敗れてしまった。

 ここに三運勝を逃がすのであった。

 ところで、他チームはというと、女子Aチームが八本に残った。ただ惜しまれるのは、女子Bチームが一勝したのみに終わっているという点である。それぞれの力量を出す前に敗れているのが、残念であるとともに試合において、十二分に力が発揮できることが今後の課題であろう。

 また個人戦では、男子で長谷川・塚田組が十六本だけという戦績だったが、女子では、乗本・中尾組が、八本に残り、井上・前田組が、八本シードを破り、堂々十六本入りを果たし、今後の活躍が期待される。

 今回の大会で一年間一通り終わったわけであるが、とりわけ、今大会において、守ることの難しさを知った。よく口に出されることではあるが、身にした諸君はとり戻すべく、釆シーズンに向けて、より一層の努力をしよう。さすれば、道は開かれん!!