中選大会遠征記

工三 塚田清隆

 第三十四回中国学生軟式庭球選手権大会は、八月二十四日より五大学に続さ鳥取大学テニスコート及び城北コートにて行われました。

 その前に、中選の前日と言えば、中国リーグの入れ替え戦のある日です。我が鳥大チームは毎年の如く参加していたこの戦いも、横目で広島大学対下関市立大学戦を見ることができる立場まで成長したのです。先輩の方々ありがとうございました。

 さて、入れ替え戦部外者は深入りを止めて中選へと話を変えましょう。

 中選は、夏休みの終りにある試合で、我々は夏合宿(試合を数多くやった気がする。)を経て臨む、最も充実する大会です。

 さすがに地元の大会となると一ヵ月程前からのドローの広告取りや試合場の設備などで、忙しく大変です。しかし、ここは五大学のあった鳥大、経験を生かすしかないのです。

 全体の雰囲気も普段の遠征とは違っていて、いつもの旅館でのミーティングも学館でします。そこは、長机に椅子という状態です。そんな会場でしたが、そこは緊張感プラス余裕のある空気で一杯でした。さすが地元の大会ですネ。

 鳥大チームは、男子A・B・C、女子A・B・Cが出場しました。(なぜ、男子ってこんなに少ないの?教えて!)

 各チーム燃えているのを僕自身、身を持って感じました。というのは、なんと言っても、早朝六時からの自主練でした。太陽がやっと昇ってからのつかの間、飯を食べずひたすら球を打ちました。(まったく青春しています。)

 我がAチームは昨日のミーティング通り、「目漂は優勝だ。初日からとばしてはならぬ!」と肝に銘じていたのです、実は。

 初日は男女共8本までということであり、結局二日目に残ったのは、男子A・B、女子Aチームでした。

 いよいよ、Aチームにとって本番と言える二日目です。きっちり早朝練習もしました?(当然でしょ。)

 四回戦、昨年度優勝の広島大Aチームとです。このチームとは、「朝練した方が強いよ」の精神で軽くB-1で勝ちました。ちなみに鳥大Bチームは昨日の竹谷・小谷組の力も及ばず、山口大AチームにOで負けました。しかし、この時の小笠原・高見組のファイトには一礼します。

 五回戦(準決勝)は、広修大Aチームとです。一次戦、長谷川・塚田組、佐々木・井口組は、楽勝でした。(「泉・木村組には負けないもん」井口弁)

 なぜだか、中川・大沢組は藤尾・平井組にファイナルで負け、二次戦へともつれ込みます。なぜだか、長谷川・塚田組はファイナルまで戦い負け、佐々木・井口組に三次戦へのバトンタッチをしました。ここまで来ると、絵に書いたような展開であり、佐々木・井口組が待ってましたと、あっさりC-1で勝ち決勝戦出場を決定したのである。

 決勝戦、相手は山口大Aチームを負かし進出して来た、岡山大Aチームです。我がAチームの決勝進出が先に決定していたため、時間的に充分の余裕がありました。まさに、エネルギー補充、昼食タイムにピッタリです。しかし、僕は合宿以降、健康とは言えぬ体であり、食事も王選手のカロリーメイト流動タイプ(安治選手の協力のおかげです。)と、精力のない物でした。

 時間の過ぎるのは早いもので、いよいよ決戦の時です。決勝戦、男子鳥大Aチーム対岡山大Aチーム、女子島根大Aチーム対島根大Bチームです。

 我が鳥大Aチームは不動のメンバー、長谷川・塚田、佐々木・井口、中川・大沢で臨みます。

 一次戦、長谷川・塚田組対三宅・松岡組の対決、長谷川選手得意の速効功撃により軽くC-1で勝ちました。佐々木・井口組対山村・上田組の対決、佐々木・井口組は広修大戦の疲労のためか、はたまた、決勝戦プレッシャーのためか、惜しくも1-Cで負け、一次戦最後の中川・大沢組も後衛の有名でない中島・原組に1-Cで負けたのです。(どうしたの勝ちゃん。)残るは長谷川・塚田組の一ペアだけです。ここまでくると、絵に書いたような展開であり、長谷川・塚田組が待ってましたと登場しました。(しかし、上田選手はまだサポータの位置をきちんとしていたのです。)

 長谷川選手、得意の速効も上田選手、ウオッチしたのです。さすが上田選手、ナイスウオッチです、わずかにアウトではありませんか。そんなこんなでの決定戦、塚田選手は、手に取るようにわかる緊張感で満ち、二位と優勝の差を感じていました。(「あのセカンドレシーブミス、あれが本当の姿なのだ」塚田弁)後輩よ!99点と100点の差を知ってほしいと感じる次第でした。

 結局、1-Bで負けました。一方、女子は島根大Bチームが優勝したとのことです。

 個人戦では、城北コートで8決めまでありました。このコートは風通しがよく、極めつけに影がなく、まるで砂漠に長方形を描いた見たいな所です。いくら地元の理とは言え、これがテニスだ!というテニスはできず、長谷川選手は「塚田さん、遊びの精神で」と言い、わがままでない塚田選手、「よっしゃー」と、本当にあくまでわがままではありません。

 このコートで思ったことと言えば、単に鳥大コートでテニスをしたいということでした。

 結果的に8本残りは、男子、長谷川・塚田、中川・大沢(勝ちゃんどうしたの。)、女子、乗本・中尾、井上・前田組でした。井上選手の活躍ぶりはすごく、第二シードの大森・岡本組を破っての8本入りです。おみごとですネ。

 我がペアの4ぎめは、広修大の山村・山本組であり、山村選手は一年生、負けるわけにはいきません。さすが20才ペア、C-2の楽勝。ちなみに塚田選手は3本しか触っていません。(2ミス、1ポイント)これでも勝てるんですから、テニスって不思議です。

 準決と言えば、中川・大沢組の声も姿も見えます。団体戦で実力のでなかった中川選手も二日間がかりでターボエンジンが回り始めたのでした。(さすが勝ちゃん。あなたらしいヨ。)しかし、大沢選手のボレー・スマッシュの爆発も及ばす、ファイナル負け、まったく惜しい星を落としました。

 一方、長谷川・塚田組、対するは広島大の小西・三戸組です。今年こそ、わがままでない塚田選手は長谷川選手に一言「好きにして」これはやっぱり、適切なアドバイスであり、長谷川選手は本当に好きにしたのです。彼って、忠実なんです。わかげで塚田選手、7ポイントできました。そんなこんなの準決もC-1で勝っちゃいました。

 またまた決勝という言葉、相手は団体戦と同じ、山村・上田組です。長谷川選手の目は、これで終りかを訴えています。もう精神力の戦いになるであろうと二人は考えていました。

 ところが、(予定通り上田選手、サポータに時間をかけ遅れて登場)、精神力も一ゲームで力尽き、ゲームカウント1-Cのあっけない結末でした。

 99点しかとれない塚田選手、賞状片手にガックリです。

 後輩選手、君にも99点ではダメで、99・5点でもダメ、100点でなくてはの心境を一度、経験してほしいものです。

 ちなみに、女子、井上・前田組は広文教の持田・谷脇組と戦い2-Cで惜しくも負けたそうです。乗本・中尾組は広文短の面出・小田原組と決勝をやり、99点で終りました。ファイトガール、タッちゃんの力も及ばずだったそうです。

 選手諸君へ

 100点取って、うまい酒を飲みましょう。(すぐ寝る人がいるけどネ。)