リーグ戦&優勝大会遠征記

工四 井口智彦

 昭和59年度リーグ戦&優勝大会は、5月18〜20日に山口大学及び維新公園テニスコートに於いて行われました。

(リーグ戦編)

 男子は、今年から念願の一部リーグ昇格です。長い下積みに耐え抜いてやっと日の目を見ることができます。これもひとえに、今まで頑張って下さった先輩達のお陰です。ガンバラナクッチャ。

 というわけで1日目・男子、初戦は昨年優勝の広島大学。適当に勝ったり負けたりして二対二。ここで鳥大は5番手陰の工ース佐々木・井口組があっさり勝利を収めて、記念すべき一部リーグの初戦を白星で飾ったのでありました。

 二戦目、相手は岡山大学。これもまた適当に勝ったり負けたりして二対二。ここでまたしても佐々木・井口組登場。しかしG4-3から逆転されて、陰の工ースの名を返上したのでした。

 次は広修大学。これも二対三で敗れて結局、初日一勝二敗で終わったのでした。

 広大に勝って岡大をリードしている時は、優勝も考えたのに…。皆、落胆の色がかくせません。ガックリ。でもそんなことでくじけていてはいけない。明日は真の工ース「鉄人28号」も来ることだし。頑張ろうな!!。

「じゃ、おやすみ…。あっサロメするの忘れた!!しゃーないあしたしよか………。」

 二日目。最初は優勝候補の一角、山口大学戦。一番手、実は本当の工ース長谷川・塚田組、相手の一番手を全く相手にせず楽勝。二番手加藤・小谷組G2-4から、まさかの大逆転勝利。いやー加藤君よく頑張りました。勝った。これで勝った。絶対勝った。負けるわけがない。なんてったって次は真の工ース鉄人28号が控えているんだもん。へヘヘ…と思った。がしかし彼は”真のエース”の名を返上して、”なまぐさカツ”と改名してしまったのだった。後は小笠原組が1、佐々木組が2で敗れて「逃がした鳥は大きい。いやちがう、逃がした魚は大きい」になってしまった。

「末次、日本語はちゃんとしゃべれ」

 で、最後に残った相手は同じ山陰のライバル島根大学。またも適当に勝ったり負けたりして二対二。ここで陰の工ースが復活して勝利を収めたのだった。

 結局終わってみれば二勝三敗で一部リーグ四位という戦績であった。

 一方女子は、対岡山大学○対三、対島根大学一対二、対岡県短二対一、対山口大学一対二、対広島大学二対一。で二勝三敗、一部リーグ四位でした。

 女子については、試合を見ていないので詳しく書けないけど岡県短戦の3番勝負は、福井・前田組が、「スッゴイ盛り上がって、バッコバッコでプンプンにバチバチだったんだけー」(タツ)だったそうです。

(優勝大会編)

 リーグ戦を終わって、一息つく間もなく、個人戦の優勝大会が午後から始まりました。

 2、3回戦を無難に?勝ち上がった我が佐々木・井口組は4回戦で岡山大学の小笠原組と対戦することになりました。彼らとは団体戦で当たり、逆転負けしています。同じ相手に二度続けて負けるなんでヤダヨー。と思いながら試合が始まりました。

 敵に先攻されて苦しいスタート。2ゲームも取られて、「ウーン、あかんなア」といいつつ、「行けササキ!!」「ハイ」ベチョ。ブチャ。グッチャー。出た!!必殺ササキボール。あっという間にG2-2に追いついてしまった。やったね。とその時だった。雲り始めていた空から冷たいものがポツポツと……。

「せっかく乗り始めたのに雨なんか降るなバカ。」という願いもむなしく、雷を伴った夕立があっというまにコートを田んぼにしてしまいました。

「今日の試合の続きは明日にします。」という放送。仕方なく宿に帰ってくつろいでいる時でした。

「小笠原組は明日は用事があって棄権するそうですよ」

「えー、うっそー、ほんとー、」やったね。というわけでその夜はもう大騒ぎ。

「おい大沢、あれが乗本であれがタツやろ。ほんならあれはだれや?」

「さあ、湯気でよくわかりませんねェ。小林じゃないですか」

「ふーん」

「コラ一!!」

「ゲゲ、やばい逃げろ」

「あのなあ大沢、お前ももう3年生で幹部や、女風呂のぞくやなんてことはやめとけ。わかったか?わかったらええねん」(井口)

 翌日、幸運にも16本入りを果たした佐々木・井口組の相手は広大の有名選手杉山くん。しかし勢いに乗る佐々木組はものともせずGC-Oで圧勝、ベスト8にまで入ってしまった。

 ありゃりゃどうなってんねんやろ。でもまあさすがに次は負けるやろ。なんといっても相手は広修大の有名選手泉くんやからな。というわけで始まった準々決勝。ファイナルゲームー本目井口選手ボレー決まる。2本目泉くんネット。3本目井口選手華麗(ライス)なボレー。来た、ついに来た。トリプルマッチポイント。佐々木選手ファーストを入れる。むこうの前衛さんレシーブをロブで返す。佐々木選手打った!!これは大きい。入るか?入るか?入りました。ミドルに入りました。泉くん返せず。ヤッター!!やりました、阪神タイガース優勝です!!。…失礼。

 というわけで、私たちは3位になってしまったのでした。ちなみに準決勝は、女子の同じく3位の乗本・中尾組とどっちが早く終わるか勝負してボク達が勝ちました。ハッハッハ。

(付録)

 今回の遠征の感想文及び反省

リーグ戦

 男子は初の一部入りで四位、女子もここ数年続いていた最下位を脱出して四位。どちらも決して良い成績ではなかったけれどここはひとます満足しておいて、来年また優勝目指して、皆で頑張って下さい。それとリーグ戦は現在ある団体戦のうち唯一の点取り戦です。団体戦はみんなそうですが特に点取りの場合は層の厚さが要求されます。他のペアをあてにせず”自分達が絶対勝つんだ”という気持ちを常に持ちましょう。

優勝大会

 今回は本当に数々の幸運があり思いがけない好結果となりました。そこで教訓―どんな状況におかれた時でも、決して諦めずに最低限の努力だけはしておきましょう。そうすればきっといつか報われる時が来ます。

番外編

 ○○の×××は△△でよかったなァ大沢!!。