中選遠征記

55教小 但田明代

 八月二十九日より、島大コート、楽山コートで、行なわれた。

 例によって例のごとく、鳥大女子は、リーグ戦の入れ換え戦に出場した。そして、例のごとく勝ち残った。相手の力が劣るというわけではない。現に、今年の試合も、はらはらどきどきの、長く苦しい試合だった。それでも四年運続して勝つことができたのは、遇然ではない。勝つか負けるかは紙一重。最後は気持ちの問題なのだ。その気持ちが、リーグの時に出ていれば……と思うのだが、そこが世の中のままならぬ所……。

 それはそれとして、今年の入れ換え戦では、男子も難なく近大呉を破り、一部リーグ入りを決めた。女子は、広文教に、A-1で勝った。一番手、乗本・但田組は、シーソーゲームの末、ファイナルゲームで本領を発揮して一勝を納めた。二番手、瀬尾・田中組は、やはりファイナルまでいったが、惜しくも破れてしまった。三番手、藤原・中尾組が、難なく勝ちを決めてくれた。

 中選の団体戦では、なぜか振るわず、男子AチームはG本どまり、女子AチームもG本で、昨年を上回る成績は望めなかった、中でも光ったのは、対広文短戦の藤原・中尾組である。相手は一年生ながら、国体選手ペアで実力もある面出・小田原組。二次戦で、コースをねらった、ミスのないボール運びの後衛藤原と、同じくミスのないスマッシュポイントをとっていく前衛、中尾には、相手の豪球も勝ちをもたらすことはできなかった。すばらしい試合だった。

 個人戦でも振るわず、藤井・塚田組、高橋・石原組が十六本、瀬尾・但田組が八本どまりであった。二年、三年の主カメンバーが、補講等で出場できなかったことが、痛手となったようである。