五大学遠征記

石原章博

 第三十四回中国五大学は、島根大学において、七月九・十日に行なわれた。昨年は三位でしたので、今年は優勝という目標をかかげて、望んだ。(これはぼくが思っている以上に、末次選手は強く思っていただろう。)

 空は快晴、絶好のテニス日和であった。(今思いだしているので定かではない。)

 まず山口大学と対戦。一次戦3-2でリード。しかし藤井・末次組は佐藤・林組に3-Cのフアイナル負け。どうでもいい高橋・石原組は0-Cのストレート負けで、一番手を欠く鳥大のムードは非常に暗く先行き不安であった。

 安の定二次戦は、多嘉良・塚田組、小笠原・井口組が敗れ、後は中川・大沢組を残すだけとなった。

 大沢選手は大会に来る一週間前に自転車でこけ、足に3針ほど縫う大けがをしていて、半分けんけんであった。しかし、なぜか、まあ実力をだしたというか、なんと書いたらよいのか、山大の一、二番手をファイナルでまわしてしまったのである。ここでの中川選手のたいへんな苦労は言うまでもない。結局D-4で辛勝であった。

 次は岡大戦、最も難関と考えていたように、一次戦1-4と大苦戦で鳥大は、藤井選手を残すのみとなり、五本回しを期待したのですが、力つき三次戦において敗れ、岡大に2-Dであった。

 ここで一日目終了。筆者はここまで二戦二敗なんと一ゲームしか取れないというみじめさ。帰って寝たほうがましという状態であった。旅館に帰ってからのミーティングのつらかったこと。

 二日目、島大戦、一次戦4-1とリード。相手島大は、八十川・伊佐子組を残すだけで楽勝かと思われたが、二次戦、三、四次戦と回され、鳥大は、大将ペアの藤井・末次組だけとなったが、さすが藤井選手である。軽く止めちゃいました。強いですねー。結局D-4、楽勝っていっていいのか、苦戦っていっていいのか。ちなみに筆者は、この島大戦は出してもらっていません。(末次のバカ。)

 この時点で、岡大3勝、鳥大、広大2勝1敗、山大1勝2敗、島大3敗であった。鳥大は対広大戦を残すのみとなり、勝てば2位、負ければ3位であった。

 まず一次戦、多嘉良・塚田組は、杉山・三戸組に1-C、二番手、高橋・石原組は、生野・金本組(広大で唯一の弱いとされるペア)に泥試合の末なんとか勝つ。三番手、奈良井・高見組は河野・二宮組に1-C、中川・大沢組は佐々木・横溝組に2-C、大将の藤井・末次組は坂井・福田組にC-2、さすが強い、強いですね。まあ、貫ろく勝ちとでもいいましょうか。一次戦2-3でリードされ、苦しい戦いであった。

 二次戦、高橋・石原組は杉山・三戸組と対戦、石原選手は、前日とはうって変わって、軽快な動きでポイントしまくり、高橋選手は、あい変わらずのしぶいプレーをずい所に見せC-3で勝利。(勝ったら何とでも言えます)

 藤井・末次組は、河野・二宮組を敗り逆にリード。

 3次戦高橋・石原組は広大の残る一ペア、佐々木・横溝組に対して、観客をのめりこませる試合内容(観客はぼくらのギャグ的な試合運びを見て笑いこけているようでした。見てないとわかりません)でC-2で敗り、結局D-3で勝利をおさめ二位にくいこんだのであった。個人として、精神的に不安定であり、他の者の足を引っぱることしかできなかったのが残念であった。試合中はやっぱり無心が一番ではないでしょうか。

 優勝はできなかったが、広大を敗ったのはこれからのステップになるのではないかと思う。

 女子のほうは、みれなかったのですが、健闘むなしく四位だったそうです。