三地区大会遠征記

教三 藤原真由美

 第三十回三地区大会は、四月二十八日から五月二日までの五日間、山口大学コート・明治維新コートにおいて開催されました。今大会は私にとって久しぷりの公式戦であり、しかもAチームという事で、大変な緊張感がありました。

 団体戦、女子Aチームは二回戦不戦勝、三回戦長崎大BチームにA-Oで、四回戦福岡教育大BチームにA-0で勝ち、16本に残りました。

 次は8本をかけて山口大Bチームとの対戦です。Bチームとはいうものの、畑・井芹組は安定した力を持つペアで、接戦となる事が予想されました。

 一番手藤原・中尾組と畑・井芹組の対戦となりました。一ゲーム目、O-3の劣勢からジュースにもち込んでこのゲームをとった事ですっかり波に乗り、自分でも信じられないようなラリーが続いてペアのポイントがうまくかみ合い、C-0という思わぬスコアとなりました。乗本・但田組も一年生ペアを問題にせず、まず目標のベスト8に残ったのです。

 ベスト4をかけての相手は岡山大Aチーム。藤原・中尾―谷野・阿部、乗本・但田―山本・木村。谷野さんは団体戦、調子が悪く苦戦の連続だったようで、私たちもファイナルジュースまで持ち込んだのですが、及ばず敗退しました。乗本さんと山本さんの逆クロスでのシュートラリーは、前衛が一歩も動けず、大変見ごたえがありましたが敗れ、ベスト4入りはなりませんでした。岡大は結局優勝し、その後もこのニペアを中心に五大学以外の大会、全て優勝したのです。

 個人戦は、雨に悩まされながらの進行で、初日は私たちだけ試合があり、二人で「負けなくて良かったね。」と笑いました。8本に残るまでの相手とはそれほど力の差はなかったと思いますが、相手を知らないという事と、畑・井芹戦の印象が心理的にうまくはたらいて、内容的にはせり合いながらスコアとしては楽に勝ち上がりました。4本がけはまたしても谷野・阿部組で、雪辱を期したのですが、谷野さんは団体戦の時とは雲泥の差で、完敗でした。

 三地区大会を通じて印象に残った事はやはりなんと言っても後衛のストローク力、ラリー力、脚力です。少々の左右のロブになど動じない後衛はたくさんいます。一本ロブでふられて決まる事などなかなかありません。岡大など前衛はそれほどとりに出てきませんが後衛がしっかりつないで、前衛のいる所へ打たせて確実にポイントするあたり、ペアとしてのテニスができているように思います。また、福岡大学に以前のような勢いがなく、中国学連が上位を占めた事も一つの特徴です。(女子団体ベスト4は全て中国学連)

 男子Aチームは福岡大Dチームに三本回され、32本にとどまりました。調子が出なかった事もありますが、さすがに前年度インカレ優勝大学、もまれた強さを感じました。

 個人戦では藤井・末次組三位、高橋・石原組16本と活躍されました。

 三地区大会は全員参加で最も大きな大会であり、新入部員の一年生にもできるだけ多く参加してほしいと思う次第です。