五大学遠征記

工三 高橋政典

 今回の五大学は、七月十・十一日岡山大学において行われました。五大学の前、練習の雰囲気が非常に悪く、それを直すため話し合いも行いましたが、結局うまくいかずそのままの状態で出発することになってしまいました。

 今日から五大学が始まります。我々鳥大面々は闘志を胸にまず初めの山大戦に臨みました。試合前のことは考えずにガンバリましょう。

 一次戦4-1でリード。予定通りです。しかし、ここで「回されるのでは。」という考えがチラッと我々の脳裏をかすめました。

 悪い予想通り着々と試合は進み、五次戦まで突入してしまいました。それまでの状況は、三次戦まではどのペアも簡単に敗れ、四次戦もファイナルで負け、とうとう松山・近藤組に出てもらうはめになりました。しかし、「さすが〜〜〜。」勝っちゃった。さすがですね。あんたは強い。

 さあ!岡大とです。劣勢、劣勢であります。一次戦2-3。二次戦でも藤井・末次組が敗れ、またも松山・近藤組を残すだけです。しかし、強い、立派。ありがとうございます。4本回しちゃいました。川西・蒲原組との試合など圧勝。ほれぼれしました。二勝です。まじで、優勝も狙える位置にきました。

 さあ広大戦だ。みんな頑張ろうぜ。しかし陽はもうかなり傾いています。広大とは一次戦の三試合だけ行われました。それぞれに、競った試合はするものの結局三敗。この時点で中断され一次戦は0-3でリードされ終了。

 ちなみに筆者は、ここまでで一勝三敗下手くそ。高橋のバカ。高見君ごめん。みなさん、すいません。しかたない、旅館に帰って、メシ食って寝よ。ちなみに今年から大沢哲也という人間が加わり、ごはんを食べるスピードが祥男という人を筆頭にアップされたような気がしますが。そう考えるのは私だけでしょうか。ミーティングも終り「さあ!寝よ〜〜。こら!多嘉良さわるな、石原つかむな、藤井なめるな。ZZZ……。」

 さあ二日目です。広大との一次戦の途中からでしたね。0-3からニペア勝ち2-3となりました。頑張ってくれ〜〜。もう一回、頑張ってくれ〜〜。ひつこくもう一回、頑張れ〜〜。これに勝てばあと島大に負けても、優勝が決まるのです。これに負けると、岡大、広大、鳥大の三つどもえになる可能性が高くなりますが、しかし負けちゃった。二次戦でニペアとも負け残念。広大に2-5で負けたため鳥大の三位が決まってしまいました。

 ここまでの各校の成績は、広大三勝一敗、岡大三勝一敗、山大一勝三敗、島大三敗、鳥大二勝一敗で最後の鳥大・島大戦で鳥大が勝てば、三つどもえで星の数で広大優勝、負ければ対戦成績で岡大優勝となるのです。鳥大三位、山大四位、島大五位は決定しています。したがって鳥大・島大戦は試合をする本人達は、あまりもえることはなく、広大・岡大の人達が、かたずを飲んで見守っています。試合をする人には、なさけないことになってしまいました。

 結局、この試合は鳥大が4-3でリードしている所で雨が降りだし中断となりました。雨が降りだすとさっそく雨中の野球です。「しまったボールが車に当った。」キャーキャー言っていると結局中止。優勝が二校でちゃいました。

 考えてみるに岡大・広大戦で松山・近藤組以外一つでも二つでも勝ち星をあげとけば、優勝は、十分あったのです。ごめんなさい、松山さん、近藤さん。下手くその僕を許しで。雨の中、とぼとばと岡山を後にしました。

 「青空なんか、嫌いだ!!」