三地区大会遠征記

教二 末次邦彦

 今年度、この大会が例年以上の成績を収める先駆けとなった。

 我々部員一同は、今季の鳥取大の命運を占う意味で大きな目標と不安を共にもって博多入りした。宿はニュー冷泉閣ホテル。ツインの部屋に二人ずつペアで入るという珍奇な入宿となった。純日本人的な自分としては、やはり畳の上で床を取りたいものだった。その点少し配慮が欲しかった。

 斯して三地区大会は始まったのであった。

 この大会、自分は部員が調子が良いようには思えなかった。むしろ不調時の者たちも多数いた。それが何故三位入賞できたか。考えるに、各人が『自身のできることを確実に行なうこと』に徹したからだと思う。このことは、昨年一年通して痛切に感じたことである。

 今大会において男子には二つの大きな山があった。一つは大分大A戦、他方は福岡大B戦である。ベスト8決めで大分大Aとマッチポイントを争う壮絶な戦い、正に気合いのぷつかり合いである。この山を越えたことで弱くない鳥取大を確信した。しかし決勝進出を賭けた福岡大B戦、翌日に延期されたにせよ、勝たねばならなかった。相手はBチームであるのだから。結局男子A・B・Cチームは全て福岡大に打ち負かされたのであった。

 女子においてはベスト8決めにおいて広島大Aと決戦、結果は敗北。痛感したのは、一ペアが良い試合をして、せん滅戦であっても、他の援護が大なり小なりなくしては団体戦としては勝てないということ、そこが鳥取大の弱点である。層を厚くするのに努めるか、又は少数精鋭主義に則り、三ペア位は同等の力関係にもって行くように心掛けねばならないのではないか。今後に大きな課題を残した大会であった。来季に期待したい。

 今回、男子が三位に入ったことは喜ばしいことであるが素直に喜んで良いものでもない。ベスト4に入って何故優勝できなかったか。あくまで鳥取大の目標は優勝である。口惜しい限りだ。