西医体遠征記

医一 岸正司

 第三十三回西日本医科学生大会は、七月二十七日より個人的に非常に懐しい京都において開催されました。大会前の合宿では、うっとうしいぐらい晴天が続き、練習もつつがなく消化されたため、自分なりの充実感をもって試合に臨むことができました。又、諸先輩方から気迫が感じられ、私も身のひきしまる思いがしました。

 初日に団体戦の予選リーグが行われ、第一戦は宮崎医大でしたが、ここには楽に勝つことができました。初日はこの試合だけでしたが、二日目に対戦する京大、富山医薬大の試合を観戦していると、かなり強そうだったので、予選リーグを通過すること自体かなり難しいような感じを受けました。

 二日目は、問題の京大、富山医薬大との対戦がありました。富山医薬大には相手のミスのおかげで、意外と楽に勝つことができましたが、京大には予想どうり苦戦しました。しかし、石原・小竹組の気迫のテニス、山田・高須組のうまいテニス、関・宮加谷組の堅いテニスで何とか京大に勝つことができ、予選全勝(Dブロック1位)で決勝トーナメントに進出することができました。

 決勝トーナメントでは、まず鹿児島大学と対戦し全ペアー気分充分で、なんと5-0で勝ちました。

 次は全医大の出場権を決定する準々決勝でした。相手は金沢大で、ポイント2-1で鳥大リード、四番手は学四の藤田さん、石田さんペアーでした。このとき根性のテニスで、相手を破ってベスト4が決定すると、あたかも優勝でもしたかのような大騒ぎになりました。

 準決勝の相手は熊大でした。やはり熊大は強く昨年に引き続き、山田・高須組が勝っ ただけで結局4-1で負けてしまいました。

 三位決定戦の相手は大阪医大でしたが、精魂つき果てたという感じで、気力も、もう一つ充実せず負けてしまい、結局昨年と同じ四位になりました。

 冷静な目で見れば戦カダウンが叫ばれている中で、昨年と同じ成績が残せたことは大変よかったと思いましたが、同時に満足することの怖さ、向上心、ある意味での野望を持たない時の自分のもろさというものも感じました。来年は勝てる後衛になって、少なくとも今年以上の成績が残せるように頑張りたいと思いました。